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ぱんけーきイズでっど  作者: アラタオワリ
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# 喋れないきれいな子(4)

 「君にとって、この世界が猥褻な裸踊りの場でしかないのは哀し過ぎるわ。

こうして出会えたのも何かの縁だから何かしてあげたいのだけれど・・・・」

少年は壊れた笑いを穏やかに、感情に満ちた瞳で零香の施術に身を任せた。

試作段階の脳インプラントシステムによるスキャン結果は、聴覚と脳の言語中枢において異常はないものの、偏桃体の周波数にはユニークに思わせる尖りがあった。

零香にとっては何かしらのサインとなり、神様からの贈り物であるとアウトサイダーな血が囁いだ。抑えきれない零香はAI感情複製プログラムと秀人をリンクさせる。すると側頭葉にも異常値が現れた。

彼女は閃きのメロディーを見失わぬように素早くプログラムコードを打つ。演算を実行していくと、聴覚と共鳴しながらニューロンの繋がりを隠すように蠢くゴーストがアルゴリズムとして現れた。比例するように海馬皮質のシナプスの信号の揺らぎがAIに負荷を与えた。

「記憶の先にタッチするよ。

もっと深いコードに変換される花びらが滑るように舞っている。

これが君の魂の詩なのかしら?

いいこと閃いちゃった。フフフ、これは曾祖母、祖母、2代のオババちゃんたちのアイドルからのお告げだな。どこかのサイトに資料とかあるかな。

ア、ア、アルチュール・ランボー、ランボー・・・・ランボー、ランボー、っと。

えーっと、

母音 A(黒)E(白)I(赤)U(緑)O(青)ね。

これを基にしてこの後はどうしよう」

人間の声を聴かずに色で変換した世界観を秀人にプレゼントしようと思いついたのだ。

「光の三原色は赤と緑と青だから、

色の三原色 青緑シアン赤紫マゼンタイエローとすればいいかな。

そうして、子音と母音以外の音を規定っと。

えーと、次はこうして、ああすると。

そこへ、不規則な偶然性も加味して、混じったエッジも表現できるプログラムを増し増しにして、こっちの列をKSTNHMYRW・・・・

うん・・・・ヨシ、完璧ね」

彼女はAI感情複製プログラムと秀人のプログラミング能力を一石二鳥で向上させようとした。

「ハーイ、シュー君、ちょっと新しい遊びをしましょうね」


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