表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぱんけーきイズでっど  作者: アラタオワリ
48/67

# メアの尊厳(6)

 KZはハットをお気に入りの角度に直して、左目を隠して軽くため息をつく。

「はぁ、知らんし。

でも、君だね。ボクの世界に来てアバターに悪戯していたレインボー・ゴーストは」

「あああア?

お前は何を言ってるんかあアアッ。

友達になりまっしょいって、言うただけやんからあアアッ。

ちゃんと、レアなスキルカードをプレゼントに渡したのに、弱虫ウイルスバスターどもは受け取りもせず捨てやがって。どうせなら燃やせセセヨッ」

「親和的プログラムだから排除しにくいし、受け入れるのもはばかれるだろうし。彼らにとって気持ち悪い代物だったんだな。

でもね、逆にボクからすれば、君のコードをさかのぼれるという証拠だと思うんだけど。うふふ、ほーら。

あっ」

メアの向こうにいる父親視点のメモリー映像には、源蔵が血を口から吐きながら振りかえるその時、指でそっと瞼を閉じるマスクの人間が映っていた。

「あれは君? 」

「やるねエエエッ。流石、ワチキの弟なり、でもねでもね、お前チンがマジック遊びが出来ているのも、運よく出会った外国のお金持ちおじさんの力を借りているだけじゃーんか・・・・あ、

アアアあああああ!

言わんからワチキが答えフライングしたマーンじゃんか、馬鹿バカバカあアアッ。

だーからラララァ、きーみはワチキの弟ってことなり。零香のママにとって二人は大事な子供ですからーねねねね。

しかも、知ってた?

知ってた?

この世界のDNAの基は僕ちんちんのもーんなんよーん」

KZを介して源蔵の身体に少女の指先の感触がフウに伝わってきた。彼は画像データを再スキャンして尋ねた。

「女の子? 妹? 」

「馬鹿バカばっかー、女の子でも男の子であってもどっちでもいいんよヨヨッ。

ただカワゆーく見えたらラララァ。君ちんはワチキをアニキとしておねえちゃまをお抱きんちょ。さあ、はじまりますよ。

踊りましょううううう」

二人を中心に虹色の流線を放たれ、フィボナッチ数列の形態のワンピースのスカートが舞いその中に街が飲み込まれていく。

KZは我に返って叫んだ。

「マズイ。マリコ、ヒミをログアウトさせて」

「ダメに決まってるじゃんじゃんかあアアッ。

うほホホホ、そこのメイドちゃんは少し待っているでやんす。

こっちを躾け終えたなら君の秘密も暴いちゃうぞぞぞぞーい」

KZは珍しく感情的な動きで抵抗した。

「クソ、放せ」

「痛い、暴れるな。耳に触ったあアアッ。

ちょいと、可愛げのない弟をお仕置きするだけやからあああね。ヒミちゃんはそこにいなさいね。巻き込まれたらショートしちゃって脳が焼けただれちゃうから怖えエエエエからねんねん。

バイバイバイ、あっとでねえええ」

セントラルポイントの塔に対峙するかのように少しずつ成長する虹色の竜巻の中へと二人は飲み込まれて見えなくなった。

ヒミは聞こえないのに伝わる虹色の残響のテロルに取り残されていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ