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ぱんけーきイズでっど  作者: アラタオワリ
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# メアの尊厳(1)

 「ハぁイ、メアでぇーす。疲れたーぁ」

そう言って、彼女はヒミが見ていたメニューを取り上げると横の席に座った。

髪の毛はピンクでツインテール、トラ柄のリボンで結び、両耳にはトラガスといくつものピアス、左耳にはピンクの安全ピンが刺さっている。Tシャツは黒のデスメタルバンドのバンドTの下を切ってお腹を見せている。

「クビレ神だな。レザー・スカート短っ、脚エロっ、ニーハイブーツめちゃカッコよ」

ヒミは気持ちを抑えきれず思わず声に出していた。

「ピンク髪は嫌いじゃないし、ところどころウチの好きなツボはあるけど、陽キャが隠せないギャル味・・・・がなんとも乙な感じで。

えーと、フウのお知り合い? 」

「嫌いではないけどね」

「ア? そうなんか」

「いやいや、でもこのエリアでは珍しい・・・・他社製の外来種かな・・・・あっ」

クールな印象のKZではあったが、乱れた情緒が露骨に漏れ出てくる。

「きっしょい・・・・」

ヒミは怪訝な顔で覗き込んで聞いた。

「え? 誰か思い当たる人がいるん? 」

「母さんの認証付与があるってことは・・・・やっぱり」

KZは警備隊に下がるように指示した。

「オイ、カゼよ。

何を無茶しているんだ。格好つけるなよ、簡単に死に近づくのがヒーローじゃないぞ」

今まで黙っていたメアが急に足を開くと両ひざに両手をそれぞれ乗せて、キャラに似合わないおやじ味溢れる仕草で説教を始めた。

「え? 急におっさん。

それに、カゼって言うのは、フウのお父さんだけよね? 」

ヒミは上から下までじっくり観察した。

「でも、見れば見るほど、顔とスタイルが絶妙に似合っているし。そこはかとなくオタク好みの重力を秘めたセンスがなんとも可愛いい・・・・ウチ意外と好き」

「騙されちゃだめだから」

KZは肉体のDNAを受け継いでいる身として、生理的に拒否反応は激しいのであった。その様な態度に対して、源蔵は逆切れかのように振り切った表現を浴びせ始めた。

「メアです!!!

LOVE!!!

ピースっ」

ヒミは思わずピンクの髪の毛に触れた。

「可愛いいい。ウチもこの髪色と衣装でライブしたい」

「おじさんだよ」

抑揚のない乾いたKZの言葉にヒミは手をさっと引く。

「遠慮しないでシャンプーの香りを嗅いでおくれよ。

ばちくそウエルカムですよ。さあ、おいで、さあ」

メアは両手を広げた。


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