表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天使かと思ったら魔王でした。怖すぎるので、婚約解消がんばります!  作者: 水無月 あん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

98/156

まさか!

移動中のお話です。

場の雰囲気がなんとも荒れてきたところで、ジリムさんが、

「では、みなさま、馬車まで、さっさと歩いてください。他に観光ができなくなりますから」

と、淡々と言い放った。


ほんとに、ジリムさん、面倒をかけてすみません。

少しの距離でも、全然すすまないもんね…。


ということで、イーリンさんの腕をとり、

「次の観光へ行くよ!」

と、ジリムさんに続いて、ぐいぐい歩き出した。


すると、ユーリが、イーリンさんとは逆の私の隣へとぴったりひっついて、歩き始める。

その後ろには、バッグを持った小鬼がついてくる。

そして、一人だけ、少し離れて、甘い微笑みを浮かべながら歩くデュラン王子。

改めて、変な一団だよね…。


馬車に到着すると、

「では、乗って来た時と同じ席に、速やかに座ってください」

と、ジリムさん。


わがまま放題の子どもたちを、引率する先生みたいだね…。


ジリムさんの圧のおかげで、皆、文句も言わず、スムーズに馬車に乗る。


そして、馬車が動き出した。

「次は、どこへ行くの?」

と、デュラン王子が、ジリムさんに聞いた。


「ドラゴン保護センターです」


「え?! ドラゴン?! まさか、この国、ドラゴンがいるのっ?!」

びっくりしすぎて、私は、思わず叫んでしまった。


だって、あのドラゴンだよ?! 物語とかにでてくる、あのドラゴンだよ?!

まさか、ドラゴンという名の、トカゲとかではないよね?!


ジリムさんは、表情を変えることなく、

「いますよ。数は少なくなってはいますが、ブルージュ国にはまだいます。

今から行く保護センターには、ケガをして療養しているドラゴンと、親とはぐれた小さなドラゴンの2匹が保護されています」

と、淡々と説明した。


そこで、

「まあ、珍しい生きものだけど、そんなに、驚くことか? 変な奴だな…」

と、ランディ王子。


いやいや、頭にツノをつけた人に、変だとは言われたくないけどね。


「ちょっと、ユーリ! ブルージュ国にドラゴンがいるの知ってた?」

と、思わず、隣を向いてつめよる。


ユーリは、

「もちろん、知ってるよ。まあ、子どもでも知ってる常識かな? …って、アデルは知らなかったんだね? やっぱり、ばかかわいいな。癒される」

と言うや否や、私の頭をなで、とろけるような笑みを見せた。


ばかかわいいとか、今はどうでもいい。そんなことより、ドラゴンよ! 


前世での常識をひきずってたのか、ドラゴンは、想像上の生きもので、まさか、この世界に、生きたドラゴンがいるとは、思いもよらなかった。ほんと、衝撃だわ…。 


そして、そんなことを考えている間も、ユーリは、甘ったるい笑みをうかべたまま、私の頭をなでている。


そこで、ランディ王子が、

「うらやましい。 俺もなでて欲しい…」

と、つぶやいた。


そんな、うらやましがられることではないよ? 

それに、その頭じゃ、ツノが邪魔で、なでられないんでは?


と、思ってたら、いきなり、ランディ王子が、真向かいに座るユーリの方へ、前のめりで、頭をつきだした。


が、ユーリは、そちらを見もしない。私の頭をなでつづけている。


仕方がないわね…。

私は手をのばして、ユーリのかわりに、斜め前にすわるランディ王子のツノをなでてあげた。


ジリムさんが、

「奇妙な三角形だな…。ランディ王子が、次期公爵様に頭をつきだし、その時期公爵様は、アデル王女様の頭をなで続け、アデル王女様は、ランディ王子の頭をなでる…。なんだ、これ? おかしいだろ?」

と、あきれた顔でつぶやいた。


すると、頭をつきだしていたランディ王子が、

「こら、アデル! 俺に触んな! 俺はユーリさんに、なでて欲しいんだ!」

と、文句を言った。


そのとたん、ユーリが、

「アデルに触られただけでも、腹立たしいのに、なんて言いぐさなの? 仕方ないね」

そう言うと、ランディ王子の頭に手をかざして、一瞬にして、残っていた氷の柱を消しさった。

今や、溶けた柱のせいで、ランディ王子の髪がびしょぬれだ。


が、ランディ王子は、髪が濡れたことよりも、頭をさわって、氷の柱がないことを確認したら、

「あー!! ユーリさんの魔力が消えた…。嫌だ、もったいない!」

と、わめきだした。


いやいや、変なツノが消されて、良かったのでは?!



 

不定期な更新ですみません。現在、集中力がない状態ですので、誤字脱字ありましたら、すみません…。読みづらいところも沢山あると思いますが、読んでくださっている方、ありがとうございます!そして、ブックマーク、評価、いいねをくださった方、励みになります。本当にありがとうございます!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ