ホラーよりホラー
今日、一回目の投稿になります。
「では、ブルージュ国での滞在期間はいかがいたしましょうか? アデル王女様、ご希望は?」
ジリムさんが、手帳をひろげて、聞いてきた。
ちっとも進まない状況に我慢ならなくて、司会をかってでてたよう。
どんどん疲労の色が濃くなってる…。
ほんと、いろいろすみません。お世話になります…。
とりあえず、
「1週間ぐらいはどうですか?」
と、答えてみる。
すぐさま、
「長すぎるよ、アデル」
と、ユーリが口をはさんできた。
しかも、隣から私の顔をのぞきこんできて、
「日帰りでもいいんじゃない?」
って、目がすごい圧をかけてくる。
思わず、チョーカーをおさえてしまった。
なんだか、ユーリの目に、私の首輪がひっぱられていくような気がしたわ…。
すると、今度は前の席から、
「アデル王女は夏季休暇中でしょ。だったら、その間ずっといればいいよ? 連れていきたいところが沢山あるんだ。それに、ちょうど、夏のお祭りシーズンだから、一緒にまわりたいよね。アデル王女とまわったら、楽しいだろうなあ」
デュラン王子が、私にむかって甘くほほえむ。
いやいや、デートじゃないんだから。
ほら、お隣で、ジリムさんが、ぴきっと青筋をたてているよ。
私のお隣も、殺気をだしてるよ。ほんと、やめて。
「それは、さすがに長すぎると思うので」
と、私が言いかけたら、
「それに、ぼく専用の図書室にある、全巻そろったリッカ先生の本、読み放題だよ。リッカ先生にも来てもらうよう、連絡をとっている最中だしね」
…うん、一週間では短いわね。
リッカ先生の本を読み放題なら、ある意味いつまででもいられる。
しかも、リッカ先生に会えるのを待ちながら、なーんて、夢のようじゃない!
素敵!
「リッカ先生に会えるまで、滞在させてください!」
思わず、口をついてでた。隣は怖くて見れないが、悔いはない。
「もちろんだよ、いつまででも、ずーっと、いてくれていいんだからね」
と、デュラン王子が、すみれ色の目で甘く微笑んだ。
うん、隣からの冷気がすごい。
でも、リッカ先生に会えるなら、凍えても我慢よ!
「良かったね、アデル。もし、ブルージュ国が気に入ったら、留学してみるのもいいかもね」
と、のんきな声は、ルイ兄様だ。
「なら、俺も留学するよ」
あ、ユーリの俺がでました! まずいわ、ルイ兄様。しゃべらないで!
が、願いもむなしく、
「いやだな、ユーリ。ユーリは、教授たちに教えをこわれるくらいなんだから、学ぶことないでしょ。それに、ぼくの側近がいなくなったら困るよ」
と、のほほんと笑いながら言った。
二人の会話の気持ちの差が激しすぎて、震撼させられるわ。
ルイ兄様が、いつ、魔王の堪忍袋の緒をきるのか?!
ホラーよりホラーね…。
「前にも言ったと思うけど、俺の優先度は、王太子とは比べるまでもなく、アデル。もちろん、国よりもアデルだから」
「もう、ユーリもひどいなあ。ロイドみたいだよ。フフッ」
ルイ兄様! よりによって、なんてことを! ロイドはユーリの天敵だからっ!
ユーリ、耐えて! ルイ兄様の失言は、あとでしっかり謝らせるから。
という気持ちをこめて、隣を見る。
が、ユーリの目はルイ兄様に完全にロックオン。
ごめん、私では、とめられないわ…。
そして、ユーリは、それはそれは美しい笑みを浮かべて、ルイ兄様に言い放った。
「それと、王太子、さっき言ってたよね。もし、国に何かあったら、アデルを他の国に嫁がせる可能性もあるとか。そんな時は、俺が先にこの国、きれいにつぶしてあげるから、安心して?」
…魔王降臨。
一体なぜ、旅の日程を決める話が、国をつぶす話になるんでしょうか?
旅にでる前なのに、もう疲れてしまうほど、グダグダです。読みづらいことも多いと思いますが、読んでくださっている方、本当にありがとうございます!




