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天使かと思ったら魔王でした。怖すぎるので、婚約解消がんばります!  作者: 水無月 あん


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帰ってください

今日、初の投稿です。いつもより、少し短めですが、きりやすいところで一旦投稿します。

なんだか、だんだん、だんだん、腹が立ってきたわ!

せっかく、町へ来たのに、なんなの、この二人は!


「ちょっと、ユーリもロイドも! けんかするなら、二人とも帰って!」


「あ、それ、いいね!」

と、すぐさま言ったのは、デュラン王子。


「私は案内がありますから、次期公爵がお帰りください」

と、ロイドが言えば、


「じゃあ、アデルも連れて帰るね。君たちだけで、町をまわってね」

と、ユーリが答える。


二人の目線は、バチバチと音がしそう。ほんと、しつこいわね!


こうなったら…

「ロイドも帰ってちょうだい。かわりに、師匠を案内係兼護衛に任命します!」


「え? おれ?」

笑っていた師匠が、びっくりしている。

ここにいたのが、運命よ、あきらめて!


そして、ロイド…。なんて顔してるの? 

おいていかれる子犬みたいだけれど。垂れた耳が見えるわ。

そんな顔されたら…、って、ダメダメ!


ここでびしっとしないと、この二人はとまらないもの。


「うん、楽しそうでいいね」

デュラン王子が、なんだか上機嫌だわ。


「じゃあ、ぼくも、…そろそろ帰ろうかな…」

小さな声で、マルクが言った。


こら、親友! 逃がしませんよ! 

マルクは、そうね…、あ、ひらめいた!


「マルクは、おやつ係を任命します」


「ククッ、なんか、かわいい係だね」

デュラン王子が楽しそうに笑うと、甘い雰囲気がひろがった。


まわりから、きゃあと声があがる。

あ、まだ、ギャラリーがいたのね?!  

すっかり忘れてたわ。


なんか、町の人たちに、王女らしからぬ姿を見せてしまっているけれど、しょうがないわね。

非常事態だもの。


これから、王女らしさを存分に披露して、挽回してみせるわ! 


私は精一杯、威厳をかきあつめる。

「では、そういうことで。ユーリとロイドは、ここでさよなら!」


言った! 言いきったわ! 魔王相手にがんばったわ! 

そう、やればできるの、私ってば!


「ふーん。早朝から仕事を片づけて駆け付けた婚約者に、ひどい仕打ちだね。アデル」


ユーリは、ロイドが止める間もなく、さっと近づいてきて、両手で私の頭をおさえた。


え?! なに、なに、私、頭、つぶされるのっ?!


と、思ったら、頭のてっぺんにキスをした。


はああ?!


まわりのギャラリーから、ぎゃーっ!という悲鳴があがる。


「ちょ、ちょ、ちょっと、な、なななな、なにするのよっー?!」


「魔除けかな?」


魔王が、魔除け? それって、おかしくないですか?!

っていうか、恥ずかしすぎて、死にそうなんですが…。


真っ赤になっている私に、ユーリは色気あふれる笑みをむけて、言った。

「アデルのお望みどおり、今日は別行動してあげる」


へ?


全くユーリの意図が見えない。見えなさすぎて、怖い…。

でも、よしとしよう。

私の乙女心を犠牲に、今日の平和がもたらされたんだもの。





マルクにしゃべってもらいたいのに、他のキャラがしゃべりすぎて、なかなか書けません。読みづらいところも多々あると思いますが、読んでくださってる方、本当にありがとうございます。

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