表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天使かと思ったら魔王でした。怖すぎるので、婚約解消がんばります!  作者: 水無月 あん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/156

決まりました

ややこしい状態がやっと終われるか、どうか…。

「じゃあ、アデルに決めてもらおう。アデルのことだからね。ブルージュ国へ行ってみたい?」

ルイ兄様が、私のほうへ、にこにこしながら聞いてきた。


ええっー、ここで、まるなげ?!

その答えを、ここで私に言えと?!


ルイ兄様、ほんと、やめてよ…。 


見てよ、両隣。


もちろん、行くよね、と期待に目を輝かせている、ブルージュ国の魔王。

行くなんて言うはずないよね、と目の圧がすごい、オパール国の魔王。


とりあえず、時間かせぎだ。

「ちょっと考えたいんだけど…」


そこで、デュラン王子が、何かたくらんでそうな笑みをうかべて、言った。

「アデル王女が来られたら、僕専用の図書室に案内するよ。リッカさんの本は、すべて、初版本でそろってるからね」


なに、なに、なにーっ?!


すべてそろってる?! 初期のころの本は、部数も少なくて、読んでない本が何冊もあるんだよね。

しかも、初版本?! 初版限定の装丁もあるし、うわああ!!

見たい、読みたい、さわりたい、においをかぎたい!!! 


「それに、リッカさん本人も、招待するよ」


ななな、なんですってぇー!! 


「行きます!! 行かせてください!!」

あ、つい、口からでちゃった。

でも、仕方ないよね。だって、リッカ先生だもの!

ユーリが怖くても、負けてられない!


待っててください、リッカ先生!


「よし、きまったね。じゃあ、早速、予定をくもう」

すぐさま、ルイ兄様が言った。のんびりモードのルイ兄様なのに、やけにしきりが早い。


うん、これ以上もめるのが、めんどくさいんだね。

なので、言質とったよって感じで、すぐさま決めに入ったのね。

王太子として、よく使っている手なんだろうね。

なんだか、ルイ兄様の王太子らしさを初めて見た気がするよ…。


が、どうするの、隣の人?

冷気がすごくて、さっきから鳥肌がとまらない…。


そして、何かしゃべって!

黙ってるのも、怖いから…。


ほんの少しの間だけど、永遠のように感じた静けさのあと、

「わかりました。じゃあ、俺も同行しますね」

と、ユーリが底冷えする声で言い放った。


「ええっと、ユーリがいなかったら、ぼくが困るんだけど? 仕事が山積みだよ?」

のんびりした口調のまま、ルイ兄様が反論する。


ねずみがライオンに口答えしてるみたいで、哀れになってくる。

がんばれ! ルイ兄様!


「知りませんよ。俺の重要度は、王太子よりアデル。仕事よりアデル。国よりアデルですから」


なにそれ、怖い!

字面だけみたら、熱烈な愛の告白みたいな感じに聞こえる言葉なのに、不思議なほど、全然そうは聞こえない…。

ただただ、怖いだけなんですが…。


「大丈夫ですよ。アデル王女はしっかり僕がお守りしますから。安心してください」

やわらかなものいいだが、すみれ色の瞳が挑発的にひかってる。


だから、やめてってば! 火に油を注ぐ発言は!


「それが、一番、心配なんだけど。…王太子、俺は絶対ついていきますよ」


もう、仕方ないよ。ルイ兄様…。

こんなになったユーリをだれがとめられる? 魔王だよ、無理でしょ。

もともと、ルイ兄様が言い出したことなんだから。


でも、ルイ兄様はまだいいよ。

私は、ユーリがついてきたら、ずーっとこの魔王同士の小競り合いに巻き込まれるんだよ。


しかし、私、がんばります! すべては、リッカ先生のために!!







今日、2回目の投稿です。そして、いまだ投稿時間もさだまらず。そんな状態なのに、読んでくださっているかた、本当にありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ