表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/152

おこってますか?

マルクはずっといますが、ずっとセリフなし。いつしゃべりはじめるんだろう…。

よし、真実の愛を言いきった! 

部屋はしーんとしているが、わたし、よく言った!


そう思ったとき、背後から、大きな拍手が聞こえてきた。


嫌な予感…。

となりの銅像マルクが、ふるえだした。

「なに、みんなでお芝居の練習なの?」


「…」


「あら、ユーリ。早いわね。確か隣国との交渉で遅くなるんじゃんなかった?」

いち早く正常にもどった、レイラおばさまが、さらっと聞いた。


「交渉なんて、さっさと終わらせましたよ。それより、アデル。素敵なセリフが廊下まで聞こえてたけど…あれ、なあに?」


なあに? とかわいく問われても、なんでしょう。


「ああ、私が気に入っているお芝居について話してたのよ」

レイラおばさまが、あわてて、ごまかしてくれた。


ありがとうございます。助かります。寿命がのびます…。


「ふーん、そう。あ、母上。父上がさっき帰ってきて、呼んでましたよ」


「あら、そう? じゃあ、私はいくわね。アデルちゃん、お話できて楽しかったわ。またきてね」

というやいなや、心配そうな目をしたレイラおばさまが、部屋からでていってしまった。


いや、レイラおばさま、おいていかないで! 


「じゃあ、ゆっくり話そうか、ふたりとも」

そう言って、目の前のいすに座ったユーリは、いつも以上に優雅にほほえんだ。


隣国との交渉だったため、正装に近い服装を着ているユーリは、見た目だけでいえば、いつにもまして、恐ろしいほどかっこいい。


が、気のせいかな。

何かゆらめく湯気のようなものが、みえるような気がする。


となりを見ると、マルクは目をとじ、心はどこかに飛ばしているよう。


ということは、私がなにか言わなきゃ。


「えっと、…お仕事、おつかれさま?」

 

「うん、本当につかれた。なのに、帰ってきて、さらに疲れるなんてね」

と、言ったあと、ユーリが笑顔を消した。


え、真顔。レアすぎて、怖い。

怖すぎて、まともに見れない。


もしや、おこってますか?


「まあね」


って、私、また心の声がでてたっ?!



今は、投稿は、あげられる時にあげられるだけ、という感じでまちまちです。慣れてきたら、時間を決めて投稿してみたいなあ、と思ってます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ