表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/152

真実の愛?

おかしな作戦の計画は、やっぱりおかしいです。

「じゃあ、ぼくはアデルと結婚したいって、誰に言えばいいの?」


フッフーン

その質問、すでに私の答えは決まっているのである。


「あなたたちのお母さま、公爵夫人よ。だって、一番簡単で、一番効果がありそうじゃない?」

「うーん…、そうかな…」

はぎれの悪いマルク。


「いーい、マルク。公爵夫人、つまりレイラおばさまは、舞台が大好きでしょ。しかも、恋愛ものに目がない」

「まあね、しょっちゅう見に行ってる」


「しかも、最近は、運のいいことに、政略結婚しそうになっていたヒロインが、真実の愛にめざめて、となりの国へ逃避行する舞台が人気で、通い詰めるほど、はまってるらしいわ」

「え? そんな話なの?」


「そう、真実の愛っていうのをぬかせば、ほぼ未来の私じゃない? ということで、真実の愛作戦、スタートさせます!」


「その作戦名、ちょっとひくんだけど…」


「ひいてられないわよ、マルク。私たち、真実の愛にめざめた二人にならないといけないんだから」


眉間にしわをよせるマルク。


「大丈夫。頭の中で、モリリオン先生の本の読み放題=真実の愛、に変換させるのよ」


マルクは宙を見つめ、想像してみる。


「うん、なんかいけそうな気がしてきた…」


「よし! 私もリッカ先生の本の読み放題を想像するわ。で、次にすること。マルクには、できるだけ早く、レイラおばさまと私たちふたりのお茶の時間をとってもらいたいの」


「え? そこで言うの?」


「そうよ、早くしないと、話がすすまないでしょ」


「いきなり誘って変に思われないかな?」


「レイラおばさまには、舞台の話が聞きたいって、私が言ってたって伝えて。そしたら、きてくれるから。本と舞台の違いはあっても、物語を愛し、語りたい気持ちはよくわかるから。大丈夫よ」


「なるほど」


「そして、真実の愛を散々語ってもらったあと、私たちが真実の愛にめざめたことを告白する! どう、この完璧な作戦」


「なんか、いいと思う。すごいね、アデル!」


「でしょ! 二人で、真実の愛=本、読み放題の世界をかちとるのよ!」




おかしな会話だらけで、真実の愛とは全く関係ない作戦が進行中です。はじめての投稿なので、見方もよくわからなかったのですが、いいねをくださった方、本当にありがとうございます! こんな感じで書き続けていいのか、迷ってたので、とても励みになりました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ