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大賢者の称号を持つ少女のお気楽旅  作者: レシラム
数年後の世界
5/6

5話 わーい街じゃ!!って廃村ではないか!?



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


ユグルに怒られてしまってから一日。とうとうこの森から出来ときが来たわい!!


「皆の者!!街へレッツゴーじゃ!!」


「ちょっーーーーと!!待ってください。契約者様」


「む?なんじゃ?ユグル。」


「みんなで行きたいのは山々ですが出来ない事情が有りますよね?」


「ふむ。·····人間には見せられんと言うことかの?しかしの。それをいってしまえば全て無理じゃぞ?みな、大概化け物じゃしの。」


「はい。なので分けましょう。私自身も世界情勢をちゃんとしっかり知っているのか?と聞かれると答えられないので情報源は大いに越したことは有りません。」


「と·····なるとじゃな。一番向いているのは、確か、オロチよ。お主人間に化けられなかったかの?」


「ガァァァ!!」


うむ。懐かしく見えるの。光り輝き人型に変わっておる。うむ?精度が上がっておるのか?みな、同じはずなのに違って見えるの。表情豊かなのは膿としては嬉しいが良く上げたものじゃ。


「やっぱりの。黒髪が良く生えるの。それも八人も居れば壮観じゃ。」


「と····言いながら胸を見続けるのはエロ爺と言えば良いんですか?」


「辛辣じゃの。元々精神は男じゃ。見るぐらい良いじゃろう?」


「見られる方も中々辛いですよ。」


「そうかの?あちらを見るのじゃユグル。膿が見た瞬間見せ付けてくるかのようにポーズをして居るぞ。」


「あの人達何やってるんですか。」


イレーンにキュルルにマキナ。可愛いの。攻めたくなるわい。そしてマラにリフォンよ。攻めたくなるよりは、会い出たくなるの。すまぬ。お主達に欲情はせんかった。本当にすまぬ。


「何やってるんですか。マラとリフォンがショックでいじけてしまったでは無いですか。」


「膿は時々思うのじゃが。何故、お主らは膿の心の声が読めるのじゃ?」


「勘ですよ?」


「勘なら!!何故膿には備わってないのじゃ!?」


「鈍感何よりですよ。残念ですね。えぇ。」


「お主の顔を見ると無性に殴りたくなる時があるわい。」


「錯覚ですよ。偶にしか挑発はして居ませんし。たまたま、今回はしましたが。」


「やっぱり!!お主が犯人なんじゃな!!」


なんじゃ。彼奴!!やっぱり一発ぶん殴ってやるわい!!


「クーーン。」


「··········」


「ん?どうしたんじゃ。ロロスにスク?·····む?撫でで欲しいのかの?良し!やってやるのじゃ。うーーむ!!やっぱり癒しは人ではなく動物じゃのう。」


「完全に思考誘導されてますね。アレ。」


なんかユグルが言っていた様な気がするが聞こえん。聞こえん!あー〜ー良いの。ケロベロスの毛は柔らかくバジリスクの甲羅は少し硬いがそれでも逞しくてカッコイイのぉー〜ー!


『主。行きましょう。最初の街へ。』


「··········誰の声じゃ!?」


····だ···誰じゃ!?···つい止まってしまったわい。こんな念話が届くとなると結構な使い手じゃな。気を引き締めて挑まなければなら··········


『私です。バジリスクのスクです。』


ないんじゃ·····ん。すっごいカッコイイ声じゃの!?びっくりじゃ。一番スクが努力したのでは無いか?あ。待つのじゃ。ロロス、ちゃんと撫でるから待て待て。


「スクは何故、言葉を話せるようにしたんじゃ?」


『言葉で会話をしている所を見るとずっと嫉妬していていつか私も取りたいと考えていました。』


「·····すまぬの。お主の考えが及ばず。」


『いえ。私は誰かの邪魔にはなりたくなかったので良かったと思っています。それに主に驚いて貰えてやったかいがあったと満足しております。』


「スク·····お主の努力はこの目で確認させて貰ったぞ。」


『はい。しかし·····物凄く舐められてますね。ぐちゃぐちゃです。』


うむ。膿もそろそろ言おうと思っていたところじゃ。


「ロロス!!これから出かけるのに!!汚くしてどうするつもりじゃ!!」


「キャン!キャン!キャン!!」


「喜ぶでない!!膿はちっとも嬉しくないぞ!!」


ロロス!!お主に言っておるのに何故聞かぬのじゃ!!反省せん!!


「はぁー何しているんですか。契約者様。どうして散々出かけると言っておきながら、汚すんですか。」


「ユグル!?膿が汚した訳ではないぞ!!この状態から子奴が悪いことは明確じゃろう!!」


「どっちが悪いと思いますか?スク。」


『すいません。主が悪いと思います。』


「スクよ!?何故、そこで膿を裏切る!?」


『死にたく有りませんので、すいません。』


「死にたくないとは、よくわかりませんが大変結構な答えを頂きました♪契約者様なにか言いますか?」


何故いつもこうもこうも。嬉しく無いのじゃ!!水風呂入ってくるのじゃ!!プン。プン!!





閑話休題(進まんのじゃ。森から出られぬ!!)





「綺麗にしましたか?リフォンに乗っていきますか。」


「うむ。·····ペルーノルが落ち込んでおるのは。」


「変態だからだと思いますよ。」


「行くかの。」


「はい。」


やっと進んだわい。オロチには先に情報収集のため8人に分けて当たってもらいその他、膿とユグル意外は一旦戻って貰ったのじゃ。疲れて胃に穴が飽きそうじゃ。


「それにしても静かじゃな。こんなにも静かじゃたか?」


「さぁー?どうなんでしょう。鳥とかは居ますし普通では?」


「まぁ。有害な物は出ていないと分かるが。ん?」


「あ。街がありましたね。」


「やったのじゃ!!早く行こうぞ!!」


「あ!?ちょっ!!」


こんなのすぐに着くわい!!··········良し!着いたの!!さてさて人の嗜みは·····


「のぅ。ユグルよ。何故か一人も居ないように見えるのじゃが?」


「·····居ません。」


「ん?」


「居ませんよ。ここ。ドラゴンとドラゴンの戦いで潰れました。」


何故か冷や汗が流れるのー。何故かのー?物凄く既視感があるのぉー。見てもいないのに心が痛くなりそうじゃ。


「そのドラゴンとヤラを聞いても良いか?」


「はい。·····ハクとオロチです。」


「··········もう一回良いかの。もしかしたら聞き間違いだっただけかも知れぬ。」


「現実逃避をしても進みませんよ。ハクとオロチです。残念ながら。」


あヤツら!!一発ぶん殴ってやるわい!!


「待って下さい!!もうその話は済んだ話なので!!契約者様が怒ると自殺する可能性もありますから!!」


「はぁー。何故、廃村にしたんじゃ?」


「それは·····はぁー、オロチのと言うか。運命のイタズラだったんです。」


「イタズラとな?」


「はい。元々ハクが食べる予定だったケーキをオロチが先に食べてしまい·····」


なんと言う·····うむ。仕方ないことじゃな。そういう事はあるあるじゃな。しかし·····一つだけ言わせて欲しいの。すぅぅぅぅぅ。はぁぁぁぁぁ。ちっっちぇぇぇぇぇのぉぉぉぉ!!!!


「なんと言うか·····幼稚ですよね。すいません。私が上手くやっていれば。」


「·····うむ。お主が責務を追う必要はないぞ。それもこれも、膿がお主達をそのままにしたのが悪いからの。この国の王はいるのかの?」


「はい。南の方に新たに。」


「なら。謝りも兼ねて行かねばなるまい。」


「あの国に·····ですか。」


「なにかあるのかの?」


「はい。今代の王は悪徳王らしく····民を苦しめて居るのです。」


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