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大賢者の称号を持つ少女のお気楽旅  作者: レシラム
数年後の世界
3/6

3話 雑談と情勢と·····



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「ユグル。驚き過ぎて疲れたのじゃ。」


「すいません。でも言っておかないと皆さんに恨まれるのだけはごめんですから。」


「はぁ·····この世界の事を詳しく聞きたいんじゃが?」


「良いですよ。多分、超重要な事は言ったと思うので。」


「じゃが、重要な事は残っておると?」


「はい。まだ居ますよね?大切な人?達が。」


「·····。」


うーむ。わかっておるぞ。儂のパートナー達じゃろ?しかしなー、理由を聞いた後に行く決意は脆くなりそうじゃ。


「まずは情勢じゃ。今は平和なのかの?」


「平和·····と言われると世界で見れば平和ですね。個人で見れば多大な苦労が有りそうですが。」


うむ?なんじゃ?こちらを見て·····。


「ユグルよ。一つ聞いても良いか?」


「はい。」


ユグルの中に同情の目がこちらに向かうっているのじゃが、それ以上に緊急事態に気づいてし待ったのじゃ·····


「儂は元々男じゃ。」


「はい。知っていますよ。」


「そして今の体は女じゃ。」


「そうですね。」


「··········お風呂どうすれば良いのじゃ?」


「··········目隠ししますか?今は平気ですが·····女の子が大好きな女性が居ますけど·····」


「それは嫌じゃ。」


「即答ですね。」


当たり前じゃ!!女子(おなご)の体に変えられた挙句儂の子にいじめらるのが我慢出来るわけ無いのじゃが!?


「うむ。興奮してしまうぞい。」


「辞めてくだい。エロ爺·····」


言い方が辛辣じゃのユグルよ。反抗期かの?


「そんなことより、情勢じゃ!!なぜこんなにも話が脱線するんじゃ!!」


「仕方がないじゃないですか。貴方が話を変えてくるんですから。」


「儂のせいにするでない!!」


「ハイハイ。進みますね。」


カッチン!と来るのを無理やり抑えてユグルの話を聞くことにするわい。本当にこれだから若き女子は·····


「なんか悪口言われたので辞めていいですか?」


「言っておらんじゃろう!!」


なぜじゃ!!なぜ思っていた事すらも言わせてくれぬのじゃ!!世の中理不尽じゃ!!


「はぁ·····言いますね?良いですね?本当に平気ですよね?マジで何も挟みませんよね?」


「なんじゃお主。そんなに年を押さなくとも聞いとるわい。」


「分かりました。まず。第一にさっきの復習ですが、私達のいる場所は、マルディアーナ大陸に居ます。そこから東に行くとルースリーズ大陸。南に行くとリンズグルド大陸。北は魔族領となっていて、それ以外にも各勢力が、アリの()(じょう)に散らばっています。」


「なるほどの。前よりもぐちゃぐちゃしている感じかの?」


「そうですね。前は大帝国を中心として都市機能が発達していたので吐くぐらいに、ぐちゃぐちゃになっていると思います。」


という事は皆はバラバラに居そうじゃな。それ以外じゃと·····


「モンスターやら天変地異やら戦争やらはここ数百年で起きたのかの?」


「そうですね·····。大きなことを言うのであれば、スタンピードが一つだけあり、そのお陰で国が一つ滅んだことや大地震と津波と土砂崩れの連鎖のお陰で潰れた国や戦争をし過ぎて民が反乱を起こして消えた国などが有りましたね。懐かしいです。」


「··········」


··········なんというか·····ご苦労じゃったな。儂はそんなもに関わりたくはないぞ。


「まぁ。とはいえそれ以外にも新しく出来た建物や娯楽。食事に賭け金などなど面白いものも増えましたよ。」


「それはいい事じゃな。楽しみが増えて余生を楽しく生きれるわい。」


「あ。そう言えば二つほど言い忘れてました。」


「なんじゃ?」


「一つ目はモンスターと言わずに魔物または魔獣と呼んでください。今はモンスターは古い言葉だと言われていますから。」


「なんじゃ。しかしのーこれが染み付いておるからの。」


「少しずつ直せばいいと思います。」


「うむ。」


こちらは楽しみながら治すとするかの。無理にやって変な感じに覚えても大変だしの。


「二つ目は昔のお金、もう使えませんよ?」


「··········ん?」


「昔のお金、使えません。」


「ユグルよ。なぜそんな酷いことを言うのじゃ?」


「泣き落とし·····じゃ、無さそうですね。ガチですか·····数百年も前のお金は贋金が出回っているので国がお金を変えたんです。」


「どうすれば良いかの?儂。色んなことしたのじゃ。」


「はぁ·····金貨の絵柄が変わっているだけなので、後で変えれば普通に使えると思いますよ。でもだからと言っていっぱい変えないでくださいね?経済が可笑しくなるんですから。」


「うむうむ!!わかっておるぞ!!」


「はぁ·····本当にこの人はわかっているんでしょうか。」


「信用が出来んのなら一緒に奢るぞ?」


「いえ。信用はしていますよ?」


「ほ···本当か!!」


ユグル!!見直したぞ!!儂はいいパートナーを持ったのじゃ!!


「信頼はしていませんが。」


ユグルよ。さっきの思いを返すのじゃ·····儂。子供心が踏みにじられたのじゃ!!ユグルを襲って良いかの?解らせんと行けなさそうじゃの?ん?


「ですがパートナーなので一緒にいますよ。契約者様?」


「お主。いつの間に上手くなったんじゃ。」


「少し意地悪しました。数百年も待たされたんですから·····すいません。えへ。」


「お主には負けるのじゃ。·····さて。ここの森もそろそろ動かんと日が暮れてしまいそうじゃな。」


「その前にパートナーに合わないんですか?きっと皆さんソワソワしながら待っていますよ。」


「うむ。儂もソワソワしとるぞ。なんというか理由がわかると少し恥ずかしくての。」


「いいじゃないですか。それも過去になれば笑い話に出来るんですから。」


「うむ。不負い目も無くさんと行かんしの。」


「はい。皆さん貴方に気を使われたくてパートナーになった訳ではありませんから。皆さん貴方の冒険が大好きで来たんですから·····頑張ってださい。」


「うむ。·····うむ?そう言えばマラはどこ行ったんじゃ?」


「マラなら夕食のご飯の為に軽く狩りをしていますよ?現在進行形で。」


「大丈夫かの。」


今ある森を壊さないか、大きなクーデターが出来ぬか心配じゃ。


「多分そちらの心配は平気だと思います。そんな事をしたら貴方の子達が怒りますから。」


「そうなのか?」


「はい。前皆さんで戦った時土地やらを壊してこっぴどく怒られてそれがトラウマらしいので多分手加減はすると思いますよ。」


「おお!!マラもとうとう手加減を覚えたのかの!!」


「えぇ。時間は人の技術を磨きますから。」


「人かどうかはあやふやじゃがの。」


「そんなことはどうでもいいと思いますよ。」


「そうじゃな。さて·····」


「はい。」


「ちょっこら挨拶をしようかの。儂の中ではまだ数日ぶりじゃがな。」



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