オープニングアクト
毎日の通勤電車に揺られている時間に、頭の中で書き溜めていた物語です。
怪獣モノやパニックモノが大好きなので、そんな要素を絡めて書いてみました。
エグイと感じられる人がいるかもしれないので、R15にさせていただきました。
近頃、巷では“フシギバナシ” が大流行のようで
平凡か、平凡以下の主人公が非日常の世界で人生大逆転。
世界を救ったり素敵なヒロインと結ばれたりして活躍するお話が溢れています。
政治も経済も仕事も学校も人間関係も、時には恋愛なんかも
どれもこれも様々な問題を抱えていて
新型感染症による閉塞感まで覆い被さってくるような
そんな何かとままならない現代社会なんかに暮らしている我々にとって
何でも思いどおりになる楽しいフィクションの世界に自己投影するのは
物語を楽しむ今どきのスタイルなんですよね。
これから語るお話も、そんなようなお話なんですが
主人公はいたって普通の人間で
多少変人ではありますが
特殊な生い立ちでもないですし
人と変わった性癖や能力なども備わっていません。
社会から切り離された生活を送っているわけでもなく
世の中に不満を抱えているようなことも全然ありません。
キャラとして抑えるべき特徴と言えば
普通の人よりもメンタルがフラットで
肝が人並みよりは太いかも? ってぐらいでしょうか。
それと、流されやすい性格でもあるようですね。
そんな主人公が、とある経緯で非日常の世界を訪れてしまうわけですから
あんまり派手めなお話は期待されないでいただけると助かります。
ところで、この手のお話では
主人公を非日常へ誘う役目をもったキャラが登場します。
大抵は神さまっぽい存在ですね。
一応、そんな役割の方も登場します。
でも、その方は神さまじゃないんで
万能なわけじゃないですから
主人公にチートなスキルなんて与えてはくれません。
基本は「自分でなんとかしろ」って感じです。
でも、まあ、実際に非日常へ飛ばされるなんてことが起きたら
都合の良い条件が付いてくるなんて有り得ないですから
そんなもんじゃないでしょうか?
さて、物語を始めるに当たって
これは“フシギバナシ”なわけですから
それなりの演出を以って始めるべきだと思います。
フシギなセットにフシギなシチュエーション
フシギな登場人物を揃えなきゃならないですよね。
で、とりあえず、何となくですが
そんな感じの準備ができあがりました。
それでは早速
とある男の非日常体験
そんなお話を始めたいと思います。
次回から本編が始まります。
よろしくお願いいたします。