13.それぞれの今⑤
シュウの今。
シュウはいつも通り飄々としていた。5千人長から将軍に出世していた。
勿論、仕事は完璧にこなしていたが、リーのように物事を抱え込まないので大体は気楽だった。
言い換えれば、リーがいてくれるからのんびりしていられるのだった。
「煙草、体に悪いよ」
シュウはユーリとベッドの中にいた。シュウは黙って煙草を灰皿で揉み消した。
「何を考えていたの?」
「お前のこと」
「もう」
「そろそろ結婚しないか?」
「私は何時でもいいけど」
「じゃあ、早くしよう」
「どうして急ぐの?」
「ソフィア様が襲われた、レンも襲われた、誰かがモンスターの改良と研究をしている、ルフランの動きがおかしい」
「確かに、悪いことばかり続いているわね」
「近い内に、何か大きなことが起こりそうな予感がする」
「縁起でもない」
「だから、平和な内に結婚したいんだ」
「あなたに任せるわ」
「近い内に、リーやソフィア様に話してみる。まあ、反対はされないだろうがな」
「私は専業主婦?」
「そうしてほしいけど」
「まだ今はソフィア様をお守りしたい」
「リーが護衛隊員を増やそうとしているところだから、大丈夫だよ」
「新人も入って来たけど、正直、力不足だと思うの」
「レンがいた頃が1番よかったな、少数精鋭で」
「今は班の人数を増やしてお守りしようとしている感じがするわ」
「そういえば、ワンタンの弟のタンメンが護衛隊員に志願してきたぞ」
「え?それでどうなったの?」
「勿論、却下だ」
「そうよね、タンメンが護衛隊員になれるなら誰でもなれるわ」
「お前、結構ひどいことを言うなぁ」
「でも、本当のことでしょう」
「そうだな。まあ、フーが入って来てくれて良かったけどな。あいつも飄々としているが腕はたしかだ」
「人材探しが必要ね、班の人数を増やすのでしょう?」
「うん。でも、それはリーがやってくれるから」
「リー様に任せっきりなのね」
「自分の仕事以外はしないからな」
「ハッキリ言うわね」
「そんな俺に惚れたんだろう」
「そうだけど…」
シュウがユーリにキスをした。
「またドラゴンに乗せてくれる?」
「いつでもいいよ」
「じゃあ、お願い」
「俺はルフランとの本格的な戦争が起きると思っているんだ、そうなる前に結婚しような」
「しばらくは兼業主婦よ」
「だから、専業主婦になれって…」
シュウはユーリを抱き寄せた。
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