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13.それぞれの今④

リーの今。

 リーは多忙だった。


「ソフィア様、ロウとレンの調査隊がエラン川の汚染原因を突き止めました」

「まあ、何が原因だったの?」

「汚染源の洞窟にはモンスターの研究施設がありました」

「まあ、誰の仕業ですか?」

「それはまだわかりません。調査中です」

「ですが、原因がわかったのなら良かったですね」

「洞窟が崩されていて捜査は難航していますが、モンスターの研究だけではなくモンスターの量産も試みていたようです」

「モンスターを量産?それは大変ですね」

「モンスターの研究や量産をする際に多量の瘴気を発するので川が汚染されていたとのことですが、もう浄化作業も進んでいます」

「エラン地方のことなので私の管轄です。私の力不足で王都を動かせてしまいましたね。自分の力不足を痛感します」

「お気になさらずに」

「そうね、ロベルトも喜んでくれるかもしれませんわね」

「ソフィア様を襲った影に潜む刺客の件は捜査が進んでいません。申し訳ありません」

「誰が私を襲ったのかが問題ですね」

「はい。レンも襲われていますので、ソフィア様とレンとの関連を調べているのですが…」

「敵も簡単には尻尾を出さないでしょう」

「はい。力不足で申し訳ありません」

「ところで、レンは今どうしていますか?」

「東部と南部の調査が終わり、これから西部と北部へ行くものと思われます」

「早く会いたいですね」

「そうですね。ですが、頑張っているようですので、将軍になる日も近いかと」

「そうあってほしいですね」

「話は変わりますが、東部の国境沿いでルフラン軍が本格的に攻め込んで来るという噂です」

「真偽は?」

「ルフラン軍が挑発してきているのは間違いありません」

「いざという時、東部のギデン地方に援軍は送れますか?」

「はい、すぐに動けます」

「あらゆる局面に対応できるようにしてください」

「はい」

「面倒なことを押しつけるばかりで申し訳ないですね」

「いえ、私の仕事ですから」

「今日もパトロールですか?」

「はい、シュウと交替でやっておりますので」

「ご苦労様です」

「はい、失礼しました」


 リーは退室した。


 1時間後、リーはドラゴンに乗ってパトロールに出ていた。上空からのパトロール。ドラゴンを手に入れてから続けていた。

 もしかすると、1番ドラゴンを活用しているのはリーかもしれない。


 夜。

 リーはランと夕食をとっていた。ランが綺麗なので店の中で静かに注目を集めている。

「少しは休まないと倒れるわよ」

「大丈夫、君が癒やしてくれるから」

「今夜はどうするの?」

「今夜も一緒にいたい」

 ランが笑った。

「本当に倒れるわよ」

「大丈夫」

 リーはグラスのワインをグイっと飲み干した。

「じゃあ、出ようか?」


 公私ともに忙しいリーだった。


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