12.休日⑧
長い1日の終わり。
僕は目が覚めた。でも、また寝ようとした。そしたら、ノックの音がした。
「どなたですか?」
「ジェーンとマリアです」
「入ってええよ」
「失礼します」
「隊長まだ寝てたんですか?」
「基本的に眠るのが好きなんだ」
「あまりグータラしないでください」
「今日は何?何故2人共軍服?」
「剣の稽古に付き合って頂きたいんです」
「いいけど、着替えるから外で待っててぇな」
「わかりました」
2人は退室した。僕は着替えた。正直、今日は眠っていたかった。
「ジェーン、まだまだスピードアップ出来るぞ」
「はい」
「もっと、こう…」
僕は追い風を作って勢いに乗ってダッシュした。
「こんな感じ」
「はい」
「マリア、盾があるからといって油断するな」
「はい」
「マリアは盾を頼りにし過ぎる」
なんだかんだ言って、僕も剣術の稽古は好きだ。いつの間にか夢中になってしまった。
「休憩」
3人共、汗だくだった。
「2人共、上達してるで」
「本当ですか?」
「うん」
「嬉しいです」
「必殺技とか教えてくれませんか?」
「それはやめよう。知ってるやろう?僕の必殺技は自爆やからな」
「充分な破壊力だと思いますが」
「自爆してからスグに回復魔法を使ってもらわなければ本当に死ぬ。戦場には不向きだ」
「ですが…」
「それから何日も動けなくなるし、実は後遺症が残る」
「そうなんですか?」
「そうや」
「今、隊長に後遺症はあるんですか?」
「あるで。目立たへんけど」
「そうだったんですね」
「それに、必殺技に頼るのはよくない。地道に少しでも早く少しでも勢いよくと訓練した方がいい」
「はい」
「わかりました」
「次は千人長として兵法を教えてください」
「まだ頑張るの?」
「嫌ですか?」
「いや、やる気がある時が勉強すべき時だ。協力する」
「じゃあ、今日はここまで。お疲れ様」
「あ、隊長」
「何?」
「昨日の晩、レナに会ったんですよ」
「それで?」
「レナも“側室でもいい”って言ってましたよ」
「え?」
「おやすみなさい」
2人は笑顔だった。
長い1日だった。
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