12.休日⑦
3人デートの終わり。
思ったよりも静かに、そして熱心に絵画を鑑賞する2人だった。
美術館で騒ぐわけにはいかないので、僕らは静かにしていた。
やがて美術館を出た。
「良かったですねぇ」
「素敵でした」
「2人共、絵が好きなの?」
「意外みたいですね」
「枝は大好きです」
「2人が急に静かになったからビックリしたんやけど」
「絵を見るときは静かにしますよ」
「さあ、次はどこですか?」
「水族館」
「いいですね、行きましょう」
「楽しみです」
「2人共、水族館に行ったことは?」
「あります」
「ありますけど、久しぶりです」
「やっぱり行ったことあるんかい」
「まあまあ、行きましょう」
水族館も好評だった。2人共、アザラシやペンギンが好きらしい。
僕は、昨日レナにしたように、ぬいぐるみを2人分買って渡した。
「ありがとうございます」
「嬉しいです」
喜んでもらえた。
「次は食事ですね」
「昨日と同じ店でお願いします」
「わかった、わかった」
店は2人に好評だった。女性には人気があるらしい。
「せっかくの休日、僕なんかと過ごして楽しいんか?」
「楽しいですよ」
「隊長と休日を過ごしたいんですよ」
「まあ、ええけど」
「レナってセンスいいですね」
「素敵な店です」
「男1人では来にくい店やけどなぁ」
「そこがいいんですよ」
「さて、食事が終わったら解散やな」
「えー!」
「この後、ドラゴンで夜景を観るというイベントがあるでしょう」
「なんで知ってるの?」
「ドラゴンを飛ばしたら目立ちますよ」
「私達もドラゴンで王都の夜景を観たいです」
「わかった」
ドラゴンで上空から観る王都の夜景は素敵過ぎた。2人共、その美しさに見とれていた。
ドラゴンから降りて、僕は言った。
「僕の部屋まで来てくれ」
「はい、どうかしたんですか?」
「渡したいものがある」
「プレゼントですか?」
「うん」
2人はキャーキャー言っていた。
僕は部屋に入って2つの欠片を手に取った。
「お待たせ」
僕はジェーンに赤い欠片を、マリアに緑の欠片を渡した。
「原石やけど、ルビーとエメラルド。鉱山を通った時に拾っていたんだ。
「綺麗」
「ありがとうございます」
「じゃあ、おやすみ」
「はい、おやすみなさい」
「ありがとうございました」
僕はスグにベッドの上に寝転がった。
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