12.休日⑥
ジェーンとマリア。
「隊長はレナのことが好きなんですか?」
食事中にジェーンが言った。僕はむせた。
「なんでそうなるねん」
「昨日デートしてましたから」
「僕が王都のことを知らないから案内してくれただけや」
「それだけですか」
「何を聞きたいねん?」
「レナをどう思ってますか?」
「可愛いと思っているけど…」
「ほら、やっぱり」
「妹みたいなもんや」
「妹ですか?」
「うん、妹」
「そうなんですか」
「うん」
「私達のことをどう思っていますか」
「信頼できる副将だと思ってるで」
「そうではなくて」
「女性としてです」
「可愛いというより綺麗やと思うよ」
「本当ですか?」
「嬉しいです」
「喜んでもらえて嬉しいわ」
「投げやりな言い方でしたね」
「どうせ2人とも恋人とか好きな人とかいるやろ?」
「好きな人はいますよ」
「恋人はいません」
そういえばジェーンにはジョンがいた。失言だっただろうか?ジェーンの様子をうかがった。大丈夫だったみたいだ。
「私達は隊長が好きなんです」
「ストレートやな。ほんまかいな」
「本当です」
「でも隊長にはソフィア様がいらっしゃるので」
「側室でいいんです、私達」
「話が飛躍しすぎや」
「こういう話は早めにしておかないと」
「まだ3千人長やし」
「次は5千人長、その次は万人長、あと昇進2回で将軍じゃないですか」
「その2回がまだまだ遠いからな」
「既に“ドラゴン将軍”と呼ばれてますよ」
「将軍とちゃうけどな」
「今は今を楽しむのでいいです」
「ちゃんと側室のことを覚えておいてくださいね」
「わかった、わかった」
「レナも側室にすればいいんですよ」
「だから話が飛躍し過ぎやねん」
「わかったと言ってくれたらいいんです」
「わかった!」
「ありがとうございます」
「じゃあ、次へ行こうか?」
「美術館ですね」
「2人共行ったことは?」
「あります」
「ありますけど」
「はいはい。それでも行くんやろ」
「はい!」
僕達は美術館へ行った。
★メッセージ、コメント、評価、感想、レビュー、ブックマーク等よろしくお願いいたします★




