12.次へ①
次へ…。
洞窟付近に残留する調査隊を護衛する部隊が到着した。
翌日、僕らは次の街へ出発した。
学者達は半分が洞窟に残り、半分がこちらに同行した。勿論、新しいことを発見した時のための同行だった。
また、研究のためにモンスターを各種確保しようという話になっていた。
次に訪れた街は治安が悪かった。とはいえ、あくまでも平和なカルデア国内ではということで、他国ではもっと治安の悪いところは多々ある。
僕達は街の貴族と面会した。
「初めまして、遊学中の5千人長のロウです」
「モンスターの研究部隊、3千人長のレンです」
「これはこれは、私はアークです。まあ、堅苦しいことはやめましょう。お座りください」
痩せた初老の男の眼には輝きがあった。
「ここら辺にもモンスターが出るようになっていたのですが、お二人が退治してくれたのでもう大丈夫でしょう。ありがとうございました」
「いえ、任務ですから」
「この街の抱えている問題などはございますか?」
「少々治安が悪くなりましたなぁ」
「軍から警察業務を担う部隊を呼び寄せましょうか?」
「いやぁ、お願いした方がよろしいのでしょうか?」
「と、おっしゃいますと?」
「元々は私の私兵が多く平和だったのですが、戦争もありませんし、何年か前に数をかなり減らしたんですよ」
「それでは、ご自身で治安維持に尽力なさいますか?」
「いえ、やはり軍にお任せします。いざという時には兵を集めるのは可能な街ですから」
「わかりました。では、手配いたします」
「レンさんはソフィア様の護衛兵だったらしいですね」
「はい」
「私もソフィア様を支持しています。何度かお会いしたことがありますが無垢で聡明ですなぁ」
「ソフィア様が聞いたらお喜びになると思います」
「実は、私はソフィア様のお母様に助けられたことがあるのです」
「さようでございましたか」
「もし、ソフィア様に何かあればスグに駆けつける所存です」
「ソフィア様が聞いたら、ますますお喜びになると思います」
「今度、ソフィア様とお会いになるときに“アークがこう申していた”とお伝えください」
「はい」
警察部隊の要請を軍本部に手配して、僕達は去った。
ソフィアの味方がいることが嬉しかった。これまでの道中にもソフィアを支持する有力者はいた。
考えたくはないが、もしもの時のことを考えると心強い。
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