11.遊学と調査⑤
調査開始。
僕らはその日、その場で野営をした。
翌日、ここら辺の調査を進めることになった。
川沿いで、川の反対側は深い森。調査は慎重に行われた。
とはいえ、ここが1番瘴気が濃く、昨日、大量のモンスターが現れたことから、ここに何かあるのは間違いなかった。
やがて、探索兵から連絡があった。
「崩された大きな洞窟があります」
僕らは“崩された大きな洞窟”というところに行った。特に瘴気が濃い。
崩れた洞窟の入口には試験管やビーカーなどが転がっていた。
「この洞窟を掘り返すぞ」
ロウが言った。
学者達も呼んだ。
兵に余力はあるので、他にも怪しいところがないかをチェックしつつ、洞窟の掘り返し作業が行われた。
「本陣でくつろげて良かったわ」
と僕が言った。
「どういうことだ」
ロウが言った。
「捜査と洞窟の掘り返し、こういう地味な作業は苦手やからな」
「確かに、部下達には大変な作業を押しつけてるな」
「せやけど、瘴気の根源はつきとめたし、洞窟は崩れた。後は浄化やな」
「後は、学者達の仕事か」
「真面目にモンスターの研究をしていた奴がいたんやな」
「川を汚染するとは、なかなか大規模だな。洞窟も、発見しにくいところにあった」
「誰が何の目的でやっていたかやけど」
「軍事目的の可能性が高いだろうな」
「誰やろ?」
「これだけ大規模だと、スポンサーが必要だろうな」
「穏やかやないな」
「モンスターと戦っている間に逃がしてしまったな」
「昨日は結構時間がかかったからなぁ、戦闘終了後に捜索してもつかまらなかったやろうなぁ、負傷者の手当もあったし」
「残念だが、仕方がないな」
「あの特大モンスターは、ここで作られたんやろうな」
「その可能性は高いな」
僕達はしばらくモンスター達の件に関して意見を交換した。既に一仕事終わった気分だった。
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