11.遊学と調査③
戦闘中。
「右翼のジェーンと左翼のマリアに伝令。臨機応変な対応をするべし」
すっかり後軍が挟み撃ちになってしまった。
「右側を支えられそうかジェーンに聞いてきてくれ」
「左側を支えられそうかマリアに聞いてくれ」
「ロウのところへ行って前軍の中から千人貸してもらうように頼んでくれ」
僕は矢継ぎ早に伝令を送った。
「ジェーン様から、1体の巨大モンスターに苦戦中とのことです」
「マリア様から、1体の巨大モンスターに苦戦中とのことです」
「ミー様が、前軍から千人を率いてきてくださりました」
「ミー、ありがとう」
「私は何をしたらよろしいのでしょうか?」
「僕の千人と調査団の学者様達を守って欲しい」
「わかりました」
「僕はドラゴンで右翼と左翼のモンスターを倒しに行ってくる」
僕はドラゴンを率いて舞い上がった。先に右翼のジェーンの方へ。ジェーンが千人を率いて奮闘している。
ジェーン達は3m以上もありそうな巨大魔人と戦闘していた。ジェーンの細身の剣では傷を付けても浅いようだ。
魔法部隊も大きすぎるからなのか苦戦しているようだった。
僕は巨大魔人の正面に舞い降りた。
「火を吐くから伏せろ、ジェーン」
僕のドラゴンは火を吹いた。魔人は即死はしなかったものの大打撃を与えることができたようだった。
「後は、大丈夫か?」
「はい、もう大丈夫です。隊長」
僕は次に左翼の応援に向かった。
やはりマリア達千人が巨大魔人と戦闘していた。
「マリア、火を吹くから避けろ」
マリア達は伏せた。
僕のドラゴンは火を吹いた。
巨大魔人に大打撃を与えることが出来た。
「マリア、どうだ?」
「ありがとうございました。後は私たちだけで大丈夫です」
そこへ伝令が来た。
「レン様、後方からモンスターの襲撃です。今、ミー様が戦ってくださっています」
「すぐいく」
「マリア、ここは任せた」
僕は後方へドラゴンを飛ばせた。
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