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10.風塵⑥

事情聴取。

 僕は起き上がった。エマが回復魔法をかけてくれていた。

「ありがとう。もう大丈夫だ」

「安静にしていた方がいいですよ」

「どのくらい?」

「最低3日、できれば1週間です」

「わかった、ありがとう。マリアとジェーンを呼んできて欲しい」

「わかりました」


「マリアとジェーンです」

「入ってくれ」

「失礼します」

 マリアは特に拘束はされていなかった。

「拘束はしなくて済んだんやな」

「はい。ジェーンが無抵抗でしたので。私が見張っていましたけど」

「ジェーン、どうしたんや?」

「ある御方の命令で」

「誰かは教えてくれへんのかな」

「それを話したら私は死ななければなりません」

「じゃあ、聞かない」

「隊長!」

「マリア、いいんだ」

「ジェーンは僕の暗殺に失敗した。ジェーンはどうなる?」

「私の家族が危ないです」

「中途半端な暗殺未遂だったなぁ、解毒剤もスグにくれたし」

「別に、私が殺したかった訳じゃありませんので」

「さて、どうしよう」

「私を処刑してください。暗殺未遂で処刑されれば私の家族は無事でしょう」

「それは困る。有能な副将を失うことになる。家族はどこに住んでいる?」

「東方のギデン地方です」

「じゃあ、僕は暗殺されかけて瀕死の重傷と宣伝してるうちに家族にエラン城下に引っ越してもらう。それは可能かな?」

「可能だと思います」

「じゃあ、そういうことで」

「隊長、それでいいんですか?」

「マリア、いいんだ。今回の件がジェーンじゃなくてマリアでも同じ方法をとっていた。ジョンを亡くして、もう誰も失いたくないんだ」

「隊長がそこまでおっしゃるなら…」

「じゃあ、ジェーンとマリアに任せるで。僕は瀕死の重傷で寝込むから」

「はい」

「それから、ジェーン」

「はい」

「何故、剣じゃなくて弓を使った?確かにジェーンは弓も得意だが、あの間合いなら剣だろう」

「私の細身の剣では、隊長の大剣にまた折られてしまいます」

「なるほど。だが、殺気は感じなかったけどな」

「殺したくはなかったので」

「わかった。じゃあ、おやすみ。本部には帰還が遅れると伝えてくれ」

「はい」

「それから、ジェーンもマリアも僕の副将である前に千人長だ。自分のことも大事にするように」

「はい」

「じゃあ、おやすみ」

 僕は、また横になった。


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