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10.風塵④

ドラゴンを率いて。

「残りたい者はいるか?」

 朝、出陣の前に僕は隊のメンバーに聞いた。全員無言だった。

「では、出撃」


 国境までの道のりは近くはない。とはいえ、国境付近の村や街の被害を考えると急ぎたい。必然的に、馬を早足にさせる(僕の場合はドラゴンだが)。すると、正直、傷口がまだ痛い。

「隊長、傷口が痛みますか?」

 マリアが声をかけてくれた。

「少しだけ。回復魔法のおかげでなんとかなる」

「国境まで数日あります。完全に回復できそうですか?」

「ああ、多分」


 国境付近まで来た。敵も見つけた。1万5千人~2万人という情報は間違っていなかったようだ。

「ジェーン、マリア、乗ってくれ。空から陣形を見る」


「どうだ?」

「先陣、中陣、後陣とありますが」

「敵の大将はあの偉そうなテントの中やろうな」

「戻りましょう。空は不慣れですので…」

「ジェーンは高いところが怖いんだな」

「隊長!」


「僕がドラゴンで本陣に空から奇襲をかける。皆はジェーンとマリアに従って先陣をそれぞれ迂回して中陣へ。要するに、先陣は無視する。では、奇襲に行ってくる。ジェーン、マリア、頼むぞ」

「はい」

「はい」

 

 僕はドラゴンに乗って本陣の中央に降りた。大騒ぎだった。ほとんど戦闘にならない。馬も兵士も混乱を起こして、まともな戦闘にならない。

 ドラゴンは火炎を一吹きするだけで数十騎を薙ぎ倒す。圧倒的戦闘力。剣撃も弓矢もほとんど効果が無い。と言ってもかすり傷は負うので、それはかわいそうだった。

 左右からジェーンとマリアが兵を連れて来た頃、中陣は既に壊滅していた。ほとんどの者が逃げた。

 僕はドラゴンから降りて豪奢なテントに入った。中には誰もいなかった。敵の大将は知らぬ間に逃げ去ったようだった。

 大将が逃走したので、先陣と後陣も即座に撤退した。

「とりあえず、撃退したぞ」

「ウオー!」


 僕たちは、敵が戻ってくる可能性を考えてしばらく国境付近に留まった。そして、本部からの帰還命令が届いてから帰った。ドラゴンのおかげで、負傷していてもなんとか勝てた。

 ドラゴンのおかげで戦死者数を最小限に抑えられたので僕は嬉しかった。


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