10.風塵③
指令。
「レンです」
「入れ」
「失礼します」
僕は本部の会議室に入った。
「昨日は大変だったようだな」
「いえ、たいしたことはありません」
「それなら良かった。東の隣国ルフランが攻めてきた」
「またですか?」
「いつも通り、大軍ではない。1万5千人~2万人だ。また牽制だろう」
「国境を越えて来ましたか?」
「国境付近の村を制圧して我が国を挑発している。少しずつ領土内に進行しているらしい」
「さようでございますか」
「そこで君の3千人隊の出番だ」
「はっ」
「ルフラン軍を撃退してくれ。使役しているドラゴンがいるのだ、援軍はいらないだろう」
「はい」
「明日の朝には出発するように」
「はい。了解しました」
「よし、出立の準備をしろ」
「はい、失礼します」
僕は会議室を出た。
「どうして断らなかったのですか?」
ジェーンに怒られた。
「大怪我をしているのですよ」
「僕は出撃命令を断らないよ」
「ですが…」
「マリア、ジェーンと出撃の準備をしてくれ」
「はい」
「ですが…」
「ジェーン、いいんだ」
「わかりました」
「僕は今日は静養させてもらう。いいかな?」
「勿論です。少しでも休んでください。エマがお部屋にうかがいます」
「では、よろしく」
僕はエマの回復魔法を受けながら寝た。
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