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9.風雲⑦

祝杯。

 僕は3千人長に出世した。

 

 ドラゴンは赤ちゃんでも大きく、すぐに僕の馬代わりになった。すっかり僕になついている。

 

「私もドラゴンに乗ってみたい」

 ソフィアの希望で、僕のドラゴンに乗せたことがあった。

「2人きりはマズイですね」

ということで、レイラと3人でドラゴンの背に乗った。

「もう飛べますよ」

「飛んでみたい」

「じゃあ、飛びましょう」

 僕は手綱を操ってドラゴンを飛ばせた。ゆっくり飛ばせたが、レイラは緊張していたようだった。ソフィアは子供のように楽しんでいた。

「私が死んだら、このドラゴンの主になってください」

 僕がそう言うと、ソフィアに真顔で注意された。

「縁起でも無いことを言わないで」

「はい、申し訳ありません」


 だが、ドラゴンはソフィアになついてくれた。ちなみに、レイラにもなついた。


 僕たちは“ドラゴン将軍(まだ将軍じゃないのに)”と呼ばれた。


 帰還してから、少しの間、ゆっくりしていた僕たちだったが、ロウとライとシローが帰ることになり、前夜に宴会をした。フーも参加した。

 

 僕たち同期が、また集まれる日はいつだろう。僕たちは朝まで飲んだ。

「レン、お前はソフィア様に気に入られているらしいな」

「よく知っているな」

「結構、みんな知ってるぜ。ソフィア様が公言したからな」

「それは照れくさいなぁ」

「でもな、ロウはエリザベス様と親しくなったんだぜ」

「そうなんや」

「学徒動員で千人長になったとき、国王陛下に呼ばれて王宮に行ったらエリザベス様がいらっしゃったんだ」

「そこで国王が、ロウをエリザベス様の将来の花婿候補とする…と」

「俺の場合は、レンと比べたら可能性は低いよ」

「まあ、いいじゃないか」

「シローは浮いた話は無いのか?」

「雇い主の大商人の娘からアプローチされている」

「おお、ええ話やないか」

「俺は面倒くさいのは嫌いだ。困っている。仕事を変わろうかと思っている」

「卒業して、みんな変わっていくなぁ。でも、何があっても俺たちの友情は永遠や」

「栄光の27期生に乾杯」

 僕以外は酒に強いので、早朝、3人はそれぞれの帰るべきところに帰って行った。


 その後、フーも含むソフィアの一行もエラン城に帰還した。


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