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7.非日常③

思わぬ展開。

 城に帰った。僕たちの班は休息の時間だったので、部屋に戻るとスグにベッドに寝そべった。

 

 コン、コン、コン。ノックの音がした。

 

 僕は立ち上がってドアを開けた。レイラだった。

「少し話がある。入っていいか?」

「いいですよ。コーヒーをいれますね」

「失礼する」

レイラはソファに座った。

「コーヒーをどうぞ」

 僕は自分の分とレイラの分のコーヒーをテーブルに置いた。

「レン、お前は口が堅い方か?」

「はい。喋るなと言われたら喋りません」

「ソフィア様はお前を気に入っている」

 僕はコーヒーを吹き出した。慌ててタオルを持ってくる。

「どこからの情報でしょうか?」

「ソフィア様本人からの情報だ。私もさっき聞いた」

「いきなり言われましても」

「まず、お前は火事の時にソフィア様を助けた。あれで好感度が上がっていた」

「ソフィア様をお守りするのが仕事ですからね」

「そしてさっきのインキュバスだ。インキュバスやサキュバスは理想の異性を見せて惑わす。あの時にソフィア様の前に現れた男性がお前だったらしい」

「はい?」

「お前がソフィア様の理想だということだ」

「実感が無いですね。光栄ですけど」

「お前はどうなんだ?それとなく聞いてくれと頼まれたんだ」

「全然それとなくでは無いんですけど」

「そうか?」

「ストレートです」

「で、どうなんだ?」

「私がサキュバスに見せられた幻覚はソフィア様でした」

「レンにとってもソフィア様が理想ということか」

「ソフィア様のことはお慕いしております。ですが、自分には手の届かない存在だと諦めていました」

「今の話で身近に感じてどうだ?」

「そうですね…正直、可能であればソフィア様を妻にしたいですね」

「そのために、お前はどうするんだ?」

「そうですね…それでは、私は大将軍になります」

「お前の覚悟、よくわかった。ソフィア様もお喜びになるだろう」

「そうでしょうか?」

「だが、護衛員から大将軍というのは難しいぞ。駐屯兵のように国境警備をしている方が出世はしやすい。手柄をたてやすいからな」

「わかっています。具体的なことは、これから考えます」

「では、私は自室に戻る。邪魔したな」

「ところで」

「なんだ?」

「私の卒業試験に、どうしてソフィア様自ら見学に来られたんでしょうか?リー隊長やシュウ副隊長だけでも良かったような気がするのですが」

「探していたのが護衛隊員だったからだ」

「護衛隊員だからですか?」

「ああ、昼夜身近にいる護衛隊員の採用はソフィア様自ら採用を決めるんだ。ソフィア様はそれだけ護衛隊員を重視してらっしゃる」

「納得しました」

「では、おやすみ」

「おやすみなさい」

 レイラが去った。僕はベッドに寝転がった。すぐに眠った。


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