セカンド ファンタジー (第4章 第50話)
おつかいシロー。
ドルート司令部。
「兄貴、いつ攻めるんだよ」
「お前という奴は…攻めなくてもいいと言っているのに」
「確かに、アンジェリカ様の言いたいことはわかる」
「わかっているなら、ジッとしていろ」
「でも、武人としては戦いたいだろう!」
「何が“戦いたい”だ。いつも後方から部下を指揮するだけのくせに。
「兄貴、怒るぜ」
「怒りたいのは俺の方だ!」
「すまん。だが、やっぱりチャンスだったんじゃねえか?敵の援軍が来てしまった」
「アンジェリカ様は東部戦線がいかに重要であるかを示したいのだ。敵は手強い方がいい」
「かといって、わざと負けるのは嫌だぜ」
「負けなくていいんだ。勝たなければいい」
「……」
「敵にはシロー将軍が来たらしい。シローなら、多少の数の有利など覆される」
「俺は戦ってみたいよ」
「…そうだな。1回も戦わなければそれはそれで怪しいな」
「そうだぜ」
「とし、数日兵を休ませたら一戦交える」
「そうこなくっちゃ」
「ママレード」
「はい」
「お前の意見は?」
「特にないよ。2人が決めたことに従うよ」
「よし、じゃあ、決定だ」
「よし、俺はやるぜ。見ていてくれ」
「とはいえ」
「何だ、兄貴?」
「ここで勝っても3万ではルフラン領は制圧できないんだけどな」
「確かに…」
シローのテントには、フビジ達が押しかけていた。
「本当にお久しぶりですね」
と、フビジ。
「王都に変わりは無いですか?」
と、マリー。
「お父様とお母様、どのくらい怒ってるんですか?」
これはテレサ。
「そんなに一度に話しかけられても答えられないよ」
ちなみにフィリップとケイジとギルバートも同席している。
ギルバートは憧れのシローを前にして緊張していた。
「王都に変わりは無いよ。レンとエイミーはすごく怒ってるよ」
「げげっ!やっぱり」
「でも、もう怒りを通り越して心配してるよ。だから元気な姿を見たら怒らないんじゃないかな」
「そうなん?良かったぁ」
「そういえば、ライが言っていたんだけど、シンヤの息子がいるらしいよ」
「シンヤって、あの伝説的悪役の?」
「ああ、名前はマムシ。レンの命を狙っているらしいけど、レンの子供達である君達も気をつけてね」
「はい」
「特にフビジは毒殺されかかったし…それがマムシの仕業なのかはわからないけど」
「はい」
「特に気を付けてね」
「はい」
「君達がフビジやマリーの側近?」
「はい!」
ギルバートが起立した。
「いや、座っていていいから」
ギルバートは着座した。
「フビジやマリーをよろしくね。強いけど女の子なんだから」
「わかりました」
「ところで…」
ケイジが言った。
「シロー様はどうして“おつかい将軍”と呼ばれているんですか?」
★メッセージ、コメント、評価、感想、レビュー、ブックマーク等よろしくお願いいたします★




