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【祝! 107000PV突破】ファースト ファンタジー  作者: 崔梨遙
第7章 セカンド ファンタジー フビジの冒険
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セカンド ファンタジー (第4章 第39話)

姉妹。

「あ!マリーや-!!久しぶりやなぁ」


「私も中に入るわよ」


「どうぞ。お茶を淹れるわ」


 フビジが立った。


「はーい。失礼します」


 マリーはフビジの席の隣に座る。


「私の横には来んのかいな」


「今日はテレサと対面で話したいの」


 ちなみに、テレサとマリーは同い年だ。


「紅茶だ」


 フビジはマリーの前にカップを置いて自分の席に座った。


「相変わらずね、その訛り」


「これは、お父様の真似をしてたからや」


「まあ、自分のことを“ウチ”ではなく“私”というようになっただけマシだけど」


「そうやで。王族としての努力はしてるんやで」


「でも、変わっていないからこそ安心したわ」


「マリーはいつも手厳しいなぁ」


「そうかしら?」


「そうや」


「お父様がいけないのね。普段は訛っているから」


「そやそや、お父様がアカンねん」


「まあ、姉妹が元気に会えたのだ。良かったではないか」


 フビジが割って入った。


「テレサ、元気よね」


「私は元気だけが取り柄やからな。とはいえ、多くの部下を死なせたことはツライんやで」


「悲惨な戦いだったからね」


「悲惨やない戦争なんて無いけどな」


 テレサの言葉で、少しの間、沈黙が流れた。


「テレサは恋バナをしたいらしい」


 沈黙を破ったのはフビジだった。


「そうなの?」


「そうや!マリーも正直に話さなアカンで」


「でも、私、今はまだ恋をしていないから」


「ケイジと親しいらしいやんか」


「親しい?まあ、私の隊の補佐役だからな。戦闘では私が補佐をしているけど」


「愛や!それは愛や」


「絶対に違う!」


「そんなに力一杯否定せんでもええのに」


「断固、否定するわ」


「でも、ケイジの看病をしてたって評判やで」


「私のせいで負傷したようなものだからよ」


「そこに愛はないんか?」


「無いわよ」


「本人が気付いてないだけで愛情が湧いてるんちゃうか?」


「戦友よ。友情みたいなものよ」


「残念。やっと恋バナが聞けると思ったのに」


「どうして、レベッカ様もアヤメ様もあなたも恋バナがしたいの?」


「お年頃やからや」


「私は全く興味がありません」


「そうなんや」


「テレサはどうなのよ?」


「え?」


「好きな人、いるの?」


「おらん…」


「これだけ沢山の男がいるのに?」


「おらん…」


「ラインハルト様は?」


「私、あの人は苦手や」


「ちなみに私も興味が無い。悪いな、テレサ」


「お姉様まで…ほな、ええわ」


「話題を変えましょう」


「ほな、ホヨウの話を聞かせてーや」


「いいとも。ホヨウは広いぞー。王都は賑やかで…」


 3人はホヨウの話で盛り上がった。

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