セカンド ファンタジー (第4章 第1話)
帰還。
フビジ達はカルデアの王都に帰ってきた。
壁門が開き、街に騎馬で入っていくと都民の大歓声が迎えてくれた。
フビジ達は訳がわからなかったが、ホヨウでのフビジ達の活躍はカルデアにも伝わっていたのである。
フビジ達のことをカルデア国民は英雄扱いしていたのだ。
大歓声に少し照れながら王宮に入った。
王宮の敷地内に入ると、レン達が出迎えた。
フビジ達は馬から降りた。
「お父様…」
「…フビジ」
「怒っていますよね?」
「いや、無事に帰ってきたから安心したわ」
「お咎め無しですか?」
「咎められるのを覚悟して行ったんやろう?」
「はい」
「もう二度と無茶はせんといてくれ」
「……」
「約束できへんのか?」
「はい」
「相変わらず馬鹿正直やな。だが危ないことは本当にやめてくれよ」
「…はい」
「レイラからも何か言ってくれ」
「フビジ」
「はい」
パーーーン
フビジの頬が鳴った。原因はレイラの平手打ちだった。
「ちゃんと私達の許可を得てから行きなさい」
「…はい。すみません、お母様」
「帰還祝いの宴の用意をしているわ。夕刻に大食堂へ皆で来なさい」
「ありがとうございます」
「新しく仲間になった皆さんの部屋も用意しているのよ」
「ありがとうございます」
そこで体当たりのように強く抱き付いてきた者がいた。
「お帰りなさい!」
「レベッカ姉様!」
思わず2人は抱き締め合った。
「ただいま帰りました」
「無事で良かったわ」
「土産話が沢山あるんです」
「何日でも聞きたいわ」
「今夜は宴を開いていただけるらしいのですが」
「勿論、私も出席するわ」
2人が話し込み始めたのでレイラが止めた。
「一度王宮に入ってからにしなさい」
ツバキ、ツバメは王族を前にして緊張した面持ちだった。
風呂に入って着替えたら宴が始まった。
フビジ達は無事の帰還を祝われて、ホヨウでの活躍を賞賛された。
貴族達も軍のお偉いさんも出席していた。
「ツバキ、ツバメ、緊張しているのか?」
「はい。この場に我々は不似合いではないかと思います」
「お前達の活躍も伝わっているんだ、堂々としていろ。その内雰囲気にも慣れる」
「私達のために宴を開いていただけるとは思いませんでした」
フィリップが笑顔で近付いてきた。
「お前は楽しんでいるようだな?」
「はい。先程からご婦人達に“戦場の話を聞かせてくれ”と言われ喋り疲れました」
「いいじゃないか。楽しめるだけ楽しめ」
「はい」
「フビジー!」
レベッカが来た。
「お姉様」
姉妹仲良く話し込む姿を皆が暖かい目で見ていた。
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