セカンド ファンタジー (第3章 第4話)
轟音。
「この八角形に何の意味があるんですか?」
ストレートにフビジが聞いた。
「これはホヨウに伝わる古い魔方陣でしょう」
ハンベーが答えた。
「魔方陣?」
「はい。放火された場所は全て八角形の基盤となるお札を奉納していた場所です」
「それで?賊は何がしたかったのでしょう?」
「この都の魔術的防御を低下させたいのでしょう」
「他にも放火された場所がありますね」
「魔方陣に気付かせないための囮でしょうね。我々も気付きませんでした」
「これから、残る放火スポットを警備してください」
「わかっております。そのように…」
「何か考え事ですか?」
「魔術的攻防でこちらが優勢になってしまったら、賊は何を始めるのかと思いましてな」
「武力で都を奪いますか?」
「最悪は…」
「政府に対する反対勢力があるのでしょうか?」
「あります。イロハがホヨウを占領した時に失脚した貴族や豪族がいます」
「ですが兵はいませんよね」
「いえ、実は傭兵を雇っているという噂があるのです」
「王都の兵力を考えたら傭兵を少々雇っても王都攻略は難しいでしょう」
「そうは思うのですが…」
「ご懸念がありますか?」
「反乱軍が挙兵の日を待っていて新兵器を開発しているという噂があるので…」
ハンベーはどこか不安げに見えた。
そして、いつものように春夏秋冬に皆が集まって雑談をしていると…
ドーーーン
大きな音がした。
皆が窓を開ける。
夜なのに城壁のあたりが夕暮れのように赤い。
「何じゃ?」
「わかりませんが事件のようです」
「城壁のあたりが燃えているぞ」
「アヤメ様は念のため宮殿に戻ってください」
「フビジ達は?」
「城壁へ」
「私も行くのじゃ!」
「ダメです!」
「行く」
「サスケさん、サクラさん、アヤメ様をお願いします」
「わかりました」
「今日は帰りましょう」
「急いだ方がいいですよ」
「行きたかったなぁ」
「我慢してください。非常時かもしれません。私達は行くぞ」
外に出て馬に跨がる。
フビジ達は城壁へ向かった。
ドーーーン
また音がした。音が随分近くなっている。
やがて城壁まで辿り着いた。
城壁の一部が崩れていた。
一部と言っても結構広い範囲だ。
城壁の警備兵が何人も倒れている。
元気な者は負傷者の応急手当をしていた。
「何があった?」
「わかりません。大きな音がして、地響きがして、気付いたらこのありさまです」
「大規模な魔法ではないようだな」
「はい。火炎魔法ではないと思います」
フビジが兵士と話していると、
「敵襲!」
大声が響き渡った。
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