セカンド ファンタジー (第2章 第11話)
フビジとマリーその2。
「どうしたのじゃ、その顔は?」
「幼い頃からです。何かの呪いらしいです」
「呪いは解けないのか?」
「はい。今のところ」
「そなたも大変じゃのう」
「慣れました」
「……」
「私は女としての幸せを諦めていますから、剣で生きていくつもりです」
「諦めるのはまだ早いぞ!」
「いいんです。その代わりに見聞を広める旅に出たんです」
「……」
「武者修行の旅でもあるのですが」
「なるほど、わかった」
「ですが、先程も申し上げたとおり私がこうしていられるのは姉が我慢してくれているからです。姉は自分の立場と責務を理解しています」
「わかった。そなたには現状の理解と覚悟があるのじゃな」
「どうでしょう」
「私は城に帰る」
「そうですか」
フビジは微笑み、それから仮面を被った。
「私は帰るぞ」
「いつでも遊びに来てください」
「しばらくここにいるのか?」
「はい。ここを拠点にホヨウ観光をしばらく続けます」
「そうか!また来るぞ」
「夜ですから送っていきますよ」
「男性陣を呼んできます」
マリーが席を外した。
「すまんな」
「いえ、たいしたことはありません」
アヤメにフビジ達5人が同行した。
馬を進める。
アヤメはフビジの後ろに乗った。
「初めてホヨウの王宮に行きます」
マリーが言った。
「大きいのですか?」
フビジが聞いた。
「他の城を知らぬから比較が出来ん」
「なるほど」
「男衆は静かじゃのう」
「言葉もありません」
ギルバートの声は重苦しい。
「どうしてじゃ?」
「私達が説得できなかったのに、フビジ様はすぐに説得が出来ました」
「それがどうかしたのか?」
「自分達が情けないです」
「そうか、だが気にするな。女同士の方が話が合うということもあるのじゃ」
「もう気にするのはよそうぜ」
ケイジが開き直った。
「お主は反省しろ。1番説得力が無かったぞ」
「へい」
ケイジが俯いた。
「私は自由人、家出を止めるには不向きでした」
フィリップが弁解した。
「そなたは軽かった」
「すみません」
馬をしばらく歩ませると、王宮への大通りに出た。
離れていてもよく見える。思っていたより大きな城だった。
門まで来た。
「待て!」
「何者だ?」
衛兵に止められる。
「無礼者、私はアヤメじゃ」
「姫様?」
「失礼しました」
「では、私達はここまでで」
「なんじゃ、もう帰るのか?」
「はい」
「城に寄っていくが良い」
「今夜は、もう遅い時間ですので」
「わかった。世話になった。礼を言う」
「それでは、失礼します」
フビジ達は旅館に帰った。
翌日、早速アヤメが遊びに来た。
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