5.風①
山賊退治。
翌日、居城に帰るため隊列を整えた僕たちの元にオリヴェルが走ってきた。
「ソフィア様、この度は本当にすみませんでした。ホテルの外側は防御魔法であらゆる事態に対応できるのですが、内側からの火事には弱かったようで…。いつか埋め合わせをいたしますのでどうか今後も…」
「大丈夫ですよ、オリヴェル。何とも思っていませんから。死者や怪我人がでなくて良かったですね。では、また…」
僕たちは行軍を開始した。
「山賊が出るのはあの山のようです」
馬車の外側からリーがソフィアに声をかけた。
「ここで全軍停止します」
馬車からソフィアが顔を出した。
僕たちは進軍をやめた。
リーが僕たち護衛兵に言った。
「山賊の人数がわからない。だが、このまま300人で通っても手を出してこないだろう。偵察をだしたい。行きたい者はいるか?」
「はい」
すぐにレイラが手を挙げた。僕と同時だった。
「では、レイラとレン、行ってきてくれ。勝てない相手なら一度戻ってくるように」
「はい」
「はい」
僕とレイラだけが目の前の山を目指す。馬を並べて進んでいると、レイラとは長い付き合いのような気がしてくる。春からの付き合いなのに。
少し山道を登ると、矢が飛んできた。僕は矢をつかみ取った。
「出てこい」
レイラが言うと、背が高くてヒョロッとしている男と、背が低くてデップリした男が姿を現した。
「よく矢を止めたな」
「こんなに遠かったら僕には当たらない」
「貴様達が山賊か?」
「そうだ」
「ソフィア様の護衛兵のレイラとレンだ。投降しろ」
「そうはいかないぜ」
「お前達の名は?」
「俺はギヨザー」
と、背の高い男。
「俺はシュマーイ」
と、背の低い男。
「お前達の頭に用がある。案内しろ」
「俺たちに勝ってから言いな」
2人が抜刀して同時に僕に斬りかかってきた。
僕は剣を鞘ごと抜いて2人の頭をなぐった。2人は痛みでしゃがみこんだ。
「何なんだよ、お前達は」
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