表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【祝! 107000PV突破】ファースト ファンタジー  作者: 崔梨遙
第6章 セカンド ファンタジー フビジの初陣
240/375

セカンド ファンタジー (第1章 第10話)

山賊退治②。


 ノア地方へ向かうフビジ達。


「フビジ様は山賊退治は初めてですよね?」


「ああ。ギルバートはあるのか?」


「一度だけあります」


「どうだった?」


「山賊の剣は我流。こちらの方が剣技に優れていましたので圧勝でした」


「数は互角だったのか?」


「こちらの方が少し多かったですが、ほとんど変わりませんでした」


「今回はそんなに楽な仕事なのか?」


「多分、楽勝ですよ」


「そうか」


「もっと難しい任務の方が良かったですか?」


「まあな」


「どうして難しい任務を望むのですか?」


「早く剣士として一人前になりたいからだ」


「充分、一人前ですよ」


「では、天下一の剣士になりたい」


「最強の称号がほしいのですか?」


「そうだ。父王も王である前に剣士だった」


「あの方は特別ですよ」


「母も強い」


「ソフィア様の護衛隊長じゃないですか、比較する相手が凄すぎるんですよ」


「そうかな?」


「そうですよ」


「だが私は醜いからな。剣に生きないといけない」


「フビジ様は素敵な方ですよ」


「お前は私の顔を見ていないからな」


「それはそうですけど…」


「ところで」


「なんでしょうか?」


「前回の戦で敵の千人長と闘ったとき」


「はい」


「勝てると思っていたのか?」


「ええ、勿論」


「そうか」


 フビジは落胆した。


「どうかしましたか?」


「彼我の力量もわからないのだな」


「ひどいですね」


 今度はギルバートが落胆した。


「まあ、2人で落ち込んでも仕方がない」


「そうですね」


「山賊の大将はなかなか強いと聞いたぞ」


「我流の剣術、噂ほどではないですよ」


「そうかな」


「そうですよ」


「だが、油断は良くない」


「はい、気をつけます」


「ギルバートって…」


「はい、何でしょうか?」


「楽観的だよね」


「…ちょっとショックです」


「いや、それは長所かもしれない」


「慰めですか?」


「そうだ」


 ギルバートがまた落胆した。

 


 何日か過ぎるとノア地方との境まで来た。1キロメートルほど、山あいの道が続いている。



「ここで襲われることが多いらしいですね」


「だろうな。山の上から下に矢を放つだけで混乱に陥れることが出来る」


「混乱したところに突撃ですね」


「だろうな」


「どうしますか?」


「山の下ではなく上へまわろう」


「なるほど」



 ノアに向かって左側の山の上へ。こちらの方が右側より緩やかだったからだ。



「そろそろ矢が降ってくるのではないか?」


「そうですね」


「皆、これから矢が振ってくる。盾を上手に使え!」


 フビジは部下に声をかけた。


  

 すると、矢が振りはじめた。だが、フビジ隊に動揺は無かった。


 ★メッセージ、コメント、評価、感想、レビュー、ブックマーク等よろしくお願いいたします★

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ