24.エピローグ
そして物語は続く。
王宮の庭園で女の子2人が遊んでいる。
2人はいつでも仲がいい。
1人は金髪で子供ながらに美形。
もう1人は褐色で皮膚炎。右の額に大きなこぶができていた。
ほぼ同じように育てられているというのに、ルックスは雲泥の差だ。
「ねえ、レベッカお姉様」
「何?フビジ」
「お姉様は女王様になるの?」
「先のことなんかわからない」
「そうなの?」
「今はフビジと遊んでるのが楽しいからそれでいい」
「私の両親は剣士だから、私も剣士になるの」
「フビジだったらとても強くなりそうね、運動神経がいいから」
「大きくなったら、私がレベッカ姉様を守るの」
「頼りになるわね、でも、無理はしなくていいのよ」
「無理じゃない。私がそうしたいの」
「私達のお父様が国王ながら前線に出るというのを真似しなくてもいいのよ」
「私のお母様も剣士だし、剣のお稽古は好き」
「あなたの人生だから、あなたがゆっくり決めればいいわ」
その時、
「ご飯よ-!」
2人の母親がそれぞれ自分の娘を呼んだ。
「はーい!」
2人は未来へ駆けだした。
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