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22.聖戦③

疲れないクロウ。

「ミーとシーは聖剣を持っていない、少し下がれ」

「はい」

「わかりました」


 僕達聖剣組が単騎で通るクロウに攻撃を仕掛けた。


 クロウの聖剣の使いっぷりは派手だった。

 最初に落雷を使った。次に“かまいたち”を起こした。炎も操った。氷も操った。今までには見せなかった術も多数見せてくれた。


「好きにさせろ、疲れたところを叩けばいい」

「術を使えば使うほど、あいつは寿命を縮めるんだ」

「今は耐えろ。防御だ!」


 僕達は前回の戦闘でクロウが聖剣を使うごとに消耗していくと思っていた。

 ところが、いつまで経ってもクロウは消耗しない。


「どういうことだ!」

「どうして消耗しない」

「このまま味方に近付いたら、味方の兵士が大量にやられるぞ」

「僕達で防ぐしかないな」

 僕達はクロウの前に立ち塞がった。


 その時。

「隊長、聞こえますか?」

頭の中で声が聞こえた。

「シーか?」

「はい」

「これは?」

「テレパシーです」

「どうして?」

「私達が隊長と夜を過ごすようになって波長が合うようになったのだと思います」

「わかった。それで?」

「クロウが疲れない理由がわかりました」

「何故だ?」

「遠隔でクロウを回復させ続けている魔術師が左翼と右翼にいます」

「なるほど」

「私達でその魔術師を倒します」

「倒しても代わりの魔術師が現れるのではないか?」

「こんな遠くまで回復魔法を有効化させられるような魔術師は滅多にいません」

「それで?」

「私とミーで左右の魔術師を倒します。よろしいですか?」

「頼む。だが、無理はするなよ」

「はい。では、行って参ります」


 クロウをしばらく牽制していた僕達だったが…。

「隊長、左右とも回復魔術師を倒しました。戻ります」

「ありがとう。助かった。2人はクロウの魔法から友軍を守ってくれ」

「わかりました」


「もうクロウは回復できない!勝負だ」


 本当の勝負が始まった。 


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