21.反撃⑫
王宮内。
少数精鋭で跳び込んだことを後悔するくらいに敵は王宮内にいた。
各自の奮闘に期待するしかない。しばらくは王宮まで味方は来ないであろう。
とはいえ、ドラゴンで暴れると街に被害が出る。皆、用心しながらドラゴンを操っていた。
「レン、結構いるぜ」
「いるものなんだな」
「構わない、全部倒す」
「私も頑張ります」
「来るぞ」
全員が抜刀した。
「なんでこんなに残っているんだよ」
「そう言うな、ここを乗り切れば勝つ!」
「私は楽しいけどな」
カルラは上機嫌だ。ライは尻に敷かれるだろう。
「僕は全力で行く」
高速剣士の本領発揮。シュウに教えられた通り剣通りに剣を振るう。スピードでは誰にも負けない。
“瞬間移動”と思われるくらいに速く敵兵の懐に入る。
僕はほとんど一太刀で敵を倒していった。
ライ、カルラ、エイミーも強い。僕達は4人で百人以上を圧倒した。
ただし、高速剣技術には問題点が1つあった。
非常に疲れる。
先程の出血ものせいあって、目眩がしてきた。
もう1人、手練れがほしい!そう思ったとき、
「うわあ」
「ぬおう」
「ぐおう」
次々に敵兵が倒れていった。
僕は目を疑った。シュウだった。
「シュウ様!」
「どうした、総大将。そんなことでは死んでしまうぞ」
「酒浸りではなかったのですか?」
「ユーリがおかしくなってから、酔えたことは1度も無い。酔いたかっただけだ」
「そうだったんですか?」
「ここは手伝う」
「ありがとうございます」
「中庭にシーがいる。モンスターを生産している工房も中庭にある。そっちにいってもいいぞ」
「はい、いってきます」
僕は中庭に出た。3階建ての建物が建っていた。シーがドラゴンで建物を崩壊させていた。
「シー!」
「レン様、ここがモンスターの工房です」
「破壊できるか?」
「建物はすぐにでも破壊できます」
「何か問題があるのか?」
「ここの空間が魔界と繋がっています。魔法で空間を正常に戻さないといけません」
「できるか?」
「姉がいれば」
「ミーを呼んで作業にあたってくれ」
「はい」
シーのドラゴンは舞い上がった。ここはミーとシーに任せよう。
僕はシュウ達のところに戻った。
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