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21.反撃⑧

ベアトリーチェの動き。

 僕達は強行軍でエラン城に戻った。


 イロハ軍3万人はエラン城で歓迎された。

 イロハ軍を連れてきた僕達も歓迎された。


 そして、すぐに軍議となった。


「レン隊、戻りました」

「セリア隊、戻りました」

「よく戻ってくれた。ありがたい」

 リーが言った。


「王都の奪還を何故急いでいるのでしょうか?」

「ベアトリーチェ様がギデン地方を奪還なさった」

「本当ですか?」

「信じられないか?」

「信じられません」

「何故、信じられない?」

「ルフランにはモンスター部隊と死人部隊がいます。こんな短期間で取り戻せるとは…」

「そうなのだ。我々も信じられない」

「それで王都奪還を急ぐのですか?」

「いや、ギデン地方奪還だけならめでたいだけだ」

「何が問題なのでしょうか?」

「ベアトリーチェ様は婿のテオドールを国王と宣言した」

「国王ですか?」

「そうだ、まだ国王は行方不明。行方を捜すべきところなのに宣言したのだ」

「そういえば、国王陛下とエリザベス様をベアトリーチェ様が逃がしたはず、という目撃談もありましたね」

「そうだ。ベアトリーチェ様ご本人と話せない今、事の真相を明らかにする術もないが一大事だ」

「それで王都奪還を急いでいるのですか?」

「そうだ。ベアトリーチェ様より先に王都を奪還して政治的に優位に立つ」

「私は姉と争うつもりは無いのですが…」

「最終的に誰が王位につくべきなのかわかりませんが、有利な状況をつくって損はありません」

「そうかもしれませんね」

 ソフィアは少し元気が無い。リーは元気だ。

「では、明日や明後日にでも動きますか?」

「レンとセリアの部隊は強行軍でここまで来てくれた。疲れているだろう?3日休んでくれ」

「わかりました」

「3日しか休ませてやれなくてすまない」

「仕方ありません、状況が状況ですから」

「では、3日休んで4日後に出陣する」

「はい」


 僕達の戦争はまだまだ続く。


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