20.同盟⑤
イロハのノブ。
「ホヨウを攻めるのを手伝うから、ミキヲ地方の奪還を手伝えという話だったな。使いの者から聞いている」
「王都奪還も手助けしたいのですが…いかがでしょうか?」
「悪い話ではないな、ホヨウを手に入れたい」
「では」
「待て、こちらはどれだけの兵を送ればいいんだ」
「ざっと、10万」
「何故そんなに必要なんだ?」
「ミキヲ地方だけでしたら5万で充分ですが、ホヨウを落とした後にホヨウを守る部隊が必要になるからです」
「負けたら大変なことになるな」
「負けません」
「ホヨウに負けて、王都をとられたんだろう?」
「ホヨウに負けたわけではありません」
「じゃあ、どこに負けたのだ?」
「あくまでもホヨウとルフランの連合軍に負けたのです」
「ホヨウは弱いか?」
「ルフランと比べると、かなり弱いです」
「海上戦なら、ホヨウは結構強いぞ」
「陸上戦しかしないつもりです」
「なるほどな」
「本来、負け戦ではありませんでした」
「勝てていたのか?」
「はい。味方に裏切り者が出て負けたのです」
「その裏切りが無かったら勝てたのか?」
「はい、勝てました」
「そうか」
「ホヨウの陸上戦では、象部隊は邪魔です」
「象か…」
「ですが、こちらにはドラゴンが6体もいます」
「ドラゴンの方が象より強いか」
「はい、比べものになりません」
「ホヨウをとったら、カルデアと隣国になるが」
「同盟を恒久的なものにしていただきたいと思っています」
「我々がホヨウをとったあと、貴公等が攻めてくることは無いと」
「はい」
「よかろう」
「ありがとうございます」
「しかし、条件がある」
会談は基本的にノブとセリアで進めている。セリアが通訳してくれるが、セリアに任せていた。
「そなたがエランの大将か?」
「はい」
「どれだけの強さなのかな?指揮官の能力は大事だ。側近の女性達の力も見てみたい」
「腕試し、ですか?」
「そうだ」
僕は溜め息をついた。社会人になってから、何度腕試しをして見せたらよいのだろう。
だが、断ることはできない。
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