18.決戦⑪
撤退。
気が付くと、いつの間にかマリアとエイミーが将軍格の騎士に追い詰められていた。
「マリア!エイミー!」
僕は2人の応援に駆けつけた。
「隊長!」
「レン様!」
僕は乱戦に割って入った。
「僕が相手だ」
「俺はルフランのアットマーク」
「レンだ」
僕達は数十合打ち合った。お互いに一歩も譲らなかった。
そこでセリアが言った。
「レン、味方は大体脱出できた。そろそろ私達もエランへ向かおう」
「わかりました」
「逃げるのか?」
「うん、逃げる」
「また戦おうぞ」
「そやな」
僕はドラゴンの背に乗った。
「マリアも乗れ!」
「はい」
「セリア様は?」
「私は馬で行く」
「エイミーは?」
「セリア様が馬なら私も馬で行きます」
「わかった、しばらく上空から援護します」
ドラゴンで舞い上がった。
しばらく追撃してくる敵兵を火炎で焼いたが、やがて追って来なくなった。
僕はエラン城へ飛んだ。そこで大量の食料や水をドラゴンに積んでもと来た道を戻った。
食料をセリア達に渡した。大量の食料なのでライとシローとミーも手伝ってくれた。
「またエラン城までの物資を運んできます」
「ありがとう。助かる」
「では、また」
僕達がエラン城に帰ると、城の片隅でレイラが泣いていた。
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