17.決戦前夜③
シュウとユーリ。
「結婚式より先に決戦になってしまったな」
ベッドの上でシュウが言った。
「勝つんでしょう?」
傍らでユーリが言った。
「負けるわけにはいかないからな」
「落ち着いてから式を挙げましょう」
「俺は護衛隊員に戻りたいよ」
「ソフィア様をお守りしたい?」
「ソフィア様と、ユーリを守りたい」
「私を?」
「そうだ、ユーリの側にいたいんだ」
「私も側にいたいけど」
「挙式したかったなぁ」
「大丈夫、赤ちゃんが出来たから」
「マジで?」
「うん」
「スゴイ!やった-!」
「嬉しい?」
「ああ、こんなに嬉しいことはない」
「赤ちゃんがいるから私は強くいられる」
「しまった、ますます式を挙げておけば良かった」
「形式にこだわらなくてもいいでしょう?」
「出来ちゃった結婚みたいだろ?」
「そんなこと気にしないわ」
「俺は死なない。お前も死ぬなよ」
「わかってるわ」
「早く結婚したいぜ」
「じゃあ、早く勝ってね」
「わかっている。まあ、俺はドラゴンに乗っているから戦死する可能性は少ないから」
「油断しないでね」
「わかった」
「ソフィア様もレンと結婚ね」
「そうだな。ソフィア様のことだ、戦争が終わればきっとスグに挙式だろうな」
「レンなら安心ね」
「側室問題があるけどな」
シュウが笑った。
「あの話は本当なの?」
「側室希望者がいるのは本当らしい」
「レンって、結構、遊び人?」
「そういうわけじゃないが、優柔不断なんだな」
「ダメねぇ」
「それでも、あいつならソフィア様を幸せにできそうな気がする」
「そうね」
「俺たちも幸せになろうな」
「うん」
「赤ちゃんが出来て、俺は幸せな気分だ」
「私も幸せ」
「守りたいものがあるって、いいなぁ」
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