3.日常③
護衛兵としての日常が始まる。レイラと食事していたら…。
レイラと食事に出かけた。王宮内でも食べれるのだが、
「今日は外へ行こう、私がおごってやる」
と言われた。
賑やかな店に入る。
「ここのワインは美味いんだ」
「料理の注文はお任せします」
「わかった」
レイラが料理とワインを注文してくれた。ワインがすぐに運ばれてきた。
「新入隊員に乾杯」
「乾杯」
確かにワインは美味しい。
「お前は自爆魔法だけが取り柄だと思っていたが、まともに剣を扱うので驚いた」
「基本的には剣士ですから」
「お前は30人長待遇らしいな」
「はい」
「なら、私と一緒だな。新卒で30人長とは気に入らんがな」
「すみません」
「ウェイなんて10人長待遇だぞ。お前より先輩なのに」
「すみません」
「だが、強いから許せる」
「昨日はボコボコにされましたけど」
「手練れ4人を相手に勝つ方がありえない」
「僕が負ける前提だったんですか?」
「勿論。むしろよく持ちこたえた方だ」
「そうですか」
「でもな」
「はい」
「ソフィア様に反論や反発をするのは今後は私が許さない」
「わかりました」
「私は異国からの流れ者だ。元は他国の貴族だったらしいが」
「そうなんですか」
「この国に来てからは悲惨な毎日だった。貧しかったからな」
「そうなんですか」
「ただガムシャラに剣の稽古ばかりした。剣で生きていこうと思ったからだ」
「そうなんですか」
「私はソフィア様に救われた。だからソフィア様に逆らう者を許さない」
「そうなんですか」
「お前、さっきから“そうなんですか”ばっかりだな」
「そうですか?」
「気をつけろ」
「はい」
「一緒に食事していいか?」
声に振り向くと、リー隊長がいた。
★メッセージ、コメント、評価、感想、レビュー、ブックマーク等よろしくお願いいたします★




