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16.王都③

ソフィアの気持ち。

「ソフィア様?」

 僕は呆気にとられた。


 僕だけではない。僕以外の者も、その場にいた全員が呆気にとられていた。ソフィアの護衛のレイラやフーやユーリも。そして国王さえも。


「レン、おめでとう!将軍になれたわね!!」

「はい、ありがとうございます」

「これで父上も結婚を許してくださるわ」

「あ!そうでしたね。そういう約束でしたね」

「お父様、約束ですよ。私はレンと結婚します!」


 国王は我に返った。

「そうだったな。約束は守ろう。だが、今は戦時中。落ち着いてから話を進めよう」

「約束ですよ」

「わかっておる」


「レン、私の部屋に来てね」

「はい。お伺いします」


「一度退出を」

 国王は僕達を追い出した。


「失礼しました」


 謁見の間を出ると、

「レン、良かったな!」

ライが肩を組んできた。セリアやエイミーは事態をまだ把握できずポカーンとしている。


「どういうことだ?」

 セリアが訊いてきた。

「レンは元々、ソフィア様の護衛隊員だったんですよ」

 僕の代わりにライが説明してくれる。

「それは聞いたことがある。自爆剣士の話は有名だったからな」

「そこでソフィア様に気に入られたんですよ」

「そうなのか」

「そこで、レンが将軍になったら結婚を認めてくれるっていう話だったんです」

「それで、ソフィア様は大喜びだったのだな」

「レンの昇進をずっと待っていましたからね」

「では、今夜は祝杯だな。私達もお祝いさせてもらおう」

「ありがとうございます。恐縮です」

 僕は照れくさかった。


「レンが結婚したら、ジェーン、マリア、ミー、シーはどうなるんだ?」

「結婚しても、僕は戦場に出ますよ。軍隊からは抜けません」

「私達は側室で構いません」

「側室です」

 ジェーンとマリアが余計なことを言った。

「なんだ?どういうことだ?」

「また、後で詳しく話します。とりあえず、ソフィア様の部屋へ行ってきます」


 僕は、逃げ出すようにその場を去った。 


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