16.王都①
悔しい帰還。
翌朝、僕達は撤退した。
僕とミーがドラゴンで先頭。殿はライだった。
ブライト隊、セリア隊、ライ隊、エイミー隊、レン隊が集結していた。その数、4万人。
王都へと向かった。
何日かかけて王都へ戻った。
王都に帰ると、ブライトとセリアの将軍格だけが王と謁見した。
僕、ライ、エイミー、カルラ、ミー、シー、ジェーン、マリアなどは別室にいた。
僕は、国王から叱責されると思っていた。持ち場を放棄したから。謁見が終わるのを憂鬱な気分で待っていた。
僕はもっと戦いたかった。あと何回か斬り込めば勝てたかもしれないと思っている。
中陣には武将がいなかった。きっと後陣にいたのだ。次は後陣を攻めれば良かったのだ。僕は悔しくて仕方なかった。
「レン、あまり悔しがるなよ」
ライが言った。
「わかるのか?」
「顔に出過ぎている」
「そうか。もう一戦、後陣を攻めれたら…と思ってなぁ」
「多分、ここにいる全員がそう思っているんだと思うぜ」
「そうなのか?」
「当然です。東部を放棄したら東部を取られてしまいます」
エイミーが言った。
「ギデン城にベアトリーチェ様がいらっしゃったなら話は別です。姫の身を案じて早めに撤退ということもあるでしょう。ですが、ベアトリーチェ様はたまたま北部のノア地方にいらっしゃいます。私達は思う存分戦えたのです」
ミーが言った。
「ドラゴンも3体。戦力的には撤退するほど劣ってはいません」
と、シーだ。
「隊長、私達も悔しいです」
と、ジェーン。
「ブライト将軍は慎重すぎます」
と、マリア。
「わかった。皆、同じ思いなんだな」
「そうだ」
その時、ノックの音がした。
「どなたですか?」
「謁見の間から来ました」
「入ってくれ」
「失礼します」
「どうした?」
「皆様、謁見の間に来るように、とのことです」
「わかった」
僕達は謁見の間へ移動した。
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