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15.血戦⑧

敵陣突入。

 朝。僕達は出撃した。

 

 今回は城門にドラゴンは置かない。ドラゴン3匹を用いた戦いだからだ。

 

 僕は作戦通り、ドラゴンで舞い上がり敵本陣のど真ん中に降り立った。

 とにかく暴れた。火を吹いた。爪を振るった。蹴散らかした。前衛にモンスターが集中しているので本陣にモンスターは少ない。

 ドラゴンの物真似のようなモンスターもいた。形はドラゴンだが実物よりも遙かに小さい。一撃で倒せた。火を吐くが本物のドラゴン相手では何の役にも立たない。


 敵の中央、本陣は大騒ぎだった。馬も怯えて騎馬が役に立たない騎兵も少なくない。僕は本陣を蹂躙した。


 独りでしばらく暴れていると、矢の雨が降り注いできた。僕は大剣で打ち払った。


「レン」

「隊長」

 右翼のセリアと僕の部隊が本陣に斬り込んできた。ミーのドラゴンが先頭だ。

「無事で何より」

「お互いに」

 セリアと短く言葉を交わす。

「敵の大将は?」

「わかりません。ずっと暴れているのですが、まだそれらしい姿は見ていません」

「大きなテントにいるのではないか?」

「セリア様のおっしゃる通り大きなテントを幾つか潰しましたが…」

「そうか」

 そこへ左翼のミラー将軍達が斬り込んできた。

「遅くなってすまない」

「いえ、ご無事でなによりです」 

「敵の大将は?」

「まだ見つかりません」

「後陣にいるのかな」

「どうしましょう」

「せっかくの機会だ。まずこの中央の陣地を蹂躙しよう」

「わかりました」

 

 僕達はそれぞれ戦闘を継続した。


 ミラーは槍の名手だった。安心して見ていられる戦いぶりだった。

 セリアは薙刀の達人だった。こちらも安心して見ていられる戦いぶりだった。

 僕は大剣を使う機会が少なく、戦闘は基本的にドラゴンに任せていた。

 ミーも同様だった。“剣の達人”とロウから聞いていたが剣技を披露する場面が無いようだった。ドラゴンに乗って剣を振り回しても下まで届かないからだ。

 ジェーンとマリア、それからシーも健闘していた。

 この戦場では数の不利をものともしない活躍をしていた僕達だった。

 モンスター部隊や死体部隊がいなければ、ルフラン兵は怖くない。


 その時!


「屍体部隊です!」

 大きな声がした。

     

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