15.血戦①
東部戦線、援軍到着。
僕はドラゴンでギデン城内に舞い降りた。
「よく来た。状況はわかっているな?」
と。ブライト。
「はい、ミーから聞きました。ロウはまだ行方不明ですか?」
「ああ、現場の血の量から見て死んでいると予測しているがな」
「犯人はシンヤですか?」
「シンヤ以外にいないだろう」
「そうですか…」
「幸い、まだ敵のモンスター部隊は動いていない。これでミーが間に合ってくれたら勝ち目はある」
「そうですね」
「今の内に休みたまえ。部屋は用意している」
「わかりました」
僕はお言葉に甘えて部屋で熟睡した。
「シー様が来ました」
僕は当番兵に起こされた。
「それで?」
シー様が1万3千人を連れて来ました」
「それで?」
「シー様達が入城できるように援護してほしいとのことです」
「わかった。着替える」
「よろしくお願いします」
僕は着替えてドラゴンに乗った。まず上空に飛び上がった。西側に待機している部隊がいる。
僕はその部隊の中央にゆっくりと降りた。
「レン様!」
シーが馬で駆け寄ってきた。
「シー、久しぶり」
「お久しぶりです」
「ギデン城に入城するんやな」
「はい」
「援護する。僕がドラゴンで大暴れするからついておいで」
「はい」
「それでいいか?」
「はい」
「ほな、行くで」
「はい」
僕がドラゴンで火を吐きながら戦闘をきって敵陣を突破した。シーの部隊はほぼ無傷で入城できた。
「ありがとうございました」
「いいよ、仕事だから」
そこへドラゴンが舞い降りてきた。ミーだった。ミラー将軍を乗せていた。
「ミー、お疲れ様。ミラー将軍、レンです。よろしくお願いします」
「ああ、ミラーだ。よろしく。ブライト将軍はどこかな?」
「案内します」
ミーがミラーを連れて去って行った。
「これで僕の部隊が到着したら、全員集合やな」
その頃、ルフラン軍に動きがあった。
シー達と合流。




