14.戦争③
戦の前。
翌日、僕達は出発した。
ロウ達は東へ。僕達は西へ。
久しぶりにシンヤに会った。薄気味の悪さが増していた。
「よう、レン」
「シンヤか?久しぶりだな」
「学生の頃の話をするつもりはない。今は軍人としてどうあるべきかが問題だ」
「確かに」
「俺は3千人長、お前は5千人長…今はまだお前にまけているかな」
「どうだろうな」
「へへへ、実は軍人として俺の方が勝っているんだよ」
「どういうことだ?」
シンヤはもう何も語らずに去った。
「レン隊、シロー隊、西部のミキヲ城へ。出発」
僕達は戦場へ向かった。
「シロー、ホヨウ軍について何か知っているか?」
「長いこと戦っていないからなぁ。最近の様子は知らないなぁ」
「そうか」
「象に乗って戦うらしいぞ」
「反則だな」
「ドラゴンに乗っている俺たちが言っても説得力は無いけどな」
「まあな」
しばらくして、マリアが馬で近寄ってきた。
「隊長」
「なんだ?」
「我々は8千人です」
「そうやな」
「ミキヲ城には城の守備兵を抜いて1万5千人、エラン城から1万5千人が来ますよね」
「そうやな」
「数の上では互角、ドラゴンを持つ有利からすると勝てますね」
「勝てる可能性は高いな」
「安心しました」
「不安だったのか?」
「はい、正直」
「勝とうが負けようが、自分の職務を全うすればいいよ」
「はい」
「それから、死ぬなよ」
「はい!」
エラン城
「私かシュウのどちらかが西部戦線に行かねばならないのだが」
歯切れの悪い言い方でリーが言った。
「いいよ、俺が行くよ」
「いいのか?」
「お前はソフィア様を守りたいんだろう?」
「ああ」
「じゃあ、俺が行ってくる」
「すまんな」
「いいよ」
「皆の者、至急、出陣の準備だ!」
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