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実は今日の花見会は夕食も含めて計画されているようですが、恩平姫は怒って他のお客さんをわがままに連れて行ってしまいました。帰る前に宮殿に入るなと命令しましたが、早めに花見会から離れることもできません。今の庭には私と私を監視する侍女と太監しかいませんでした。
普通なら、6歳の女の子がこんなひどい扱いをされたら、きっと悲しいでしょう。しかし、私は実際に精神年齢が20歳以上になりました。このような対策は私を傷つけませんだよ。
問題は、これから夕食の始まりまでの時間をどうやって一人で過ごすか…
そうだ!庭には多くの木の葉が落ちています。木の葉で折り紙をしたり、紙のおもちゃを作ったりして、時間を潰す方法があります。庭の一角にしゃがみ、細長い葉を収集しましょうよ。これらの木の葉はかごに編んで物を置くために使われますが、たくさんの形の近い葉を見つけなければなりません。残りの葉は結び目の方法でコオロギとそっくりなおもちゃができます。もっと草の中に隠れてなら、いつか恩平さまを驚かすかもしれません。
隣で私を見張っていた侍女と太監は、言いかけたような微妙な表情をした。えっと、木の葉遊びはお嬢さんの礼儀に合わないからですか?うん、じゃ、恩平姫と教えてください。彼女が挑発するのはお姫様にふさわしくない行為でしょう。
「お姉ちゃん、何をしていますか?」
いつからか、私より背の低い男の子が近くに現れました。しかし、彼のそばには乳母や侍女などがいないようで、服を通しても具体的な身分は見えません。宮廷で自由に動けるのは、ある皇子に違いない。
手の中の仕事を止めて、彼にお辞儀をしました。
「お辞儀をしなくてもいいです。お姉ちゃん、何を持っていますか?」
「えっと、草で作られた偽コオロギです」
「そうですか。実物とよく似ていますね」
男の子は私に甘く笑った。えっと、だから、あなたは一体どの皇子ですか?私より年下の皇子なら、皇太子以外の人は可能です。しかし、子供のころは同じ年頃の女の子が男の子より少し背が高いと聞いていますので、皇太子かもしれません。
未来の皇帝第二皇子、芸術に溺れる第三皇子、そして将来軟禁される第四皇子なら、小説の中で元皇太子妃とあまり交わらないので、会って安全です。しかし、皇太子や悪役の第五皇子だったら、まずいじゃないですか?特に第五皇子は元皇太子妃に恋愛感情を抱いています。私が死んだら妹を身代わりにする危険な人物です。
「失礼をお許しください。どの皇子ですか?」
男の子が耳打ちしてくれた。
「私は第二皇子ですよ。皇子でも、恩平の宮殿には、実兄だけが自由に出入りすることが許されています。でも、実は今は授業時間です。私もこっそり逃げてきました。恩平だけは言わないからね。他の人にも言わないでください」
そうですか?明月ちゃんは第二皇子と恩平公主殿下は顔が似ている双子だと言っています。でも私にとっては、実際に見ると、高々とした鼻だけが似た形をしています。第二皇子、授業をサボってはいけないでしょう。でもまだこんなに小さいのに授業を受けますか?遊びたい年ごろですから、授業中でも集中できないでしょう。理解できると思います。
「それより、お姉ちゃんはこのコオロギの作り方を教えてくれませんか?」
未来の皇帝なら、きっと正直な人です。そして、第二皇子は小説の中では鈍感系なので、好きな人が実は太監ではなくて女性だということが分かりませんですね。このような人と遊ぶのは私に危険を与えないはずです。熱心にコオロギ作りの授業を始めました。
第二皇子は勉強が上手ですね。すぐに葉で完璧なコオロギを作りました。そして見つけやすい草むらにコオロギを隠しました。まさか、私たちは同じようないたずらをするを考えているのだ?実の妹にいたずらをするのは本当に良いですか?
よく見ると、第二皇子はまだ子供なのに、桃の花の目の形が現れ始めています。桃の花の目は浮気な才人の象徴です。それ以外、第二皇子の顔立ちは好感を持たれやすい、子供ならまだかわいいので、成長後は皇帝の名にふさわしい端正な美貌に違いない。
「お姉ちゃん、この葉で虫も作れますか?」第二皇子は困惑して美しい桃の花の目を細めて、真剣に質問します。
「これは虫を作るためのものではないですよ。これは三つ葉のクローバーで、生食ができます。でも必ずきれいに洗ってから食べます。そして、この葉の表面は苦い味がします。嫌なら皮をむいて食べてもいいです」
第二皇子が好奇の目で見つめているうちに、私は三つ葉のクローバーを摘み取って、先端の三枚の葉から緑の表皮をちぎり、その中の白い芯を取り出して、口の中に入れました。
「これは食べられるものですか?お姉ちゃん、すごい!」
あ、遠くから私の無口な太監と侍女の表情を見ていたら、今度はやりすぎかもしれないと気づきました。宰相府のお嬢さんが道端の雑草を食べでいるなんとが…第二皇子が好奇心を持ってそれを聞いたりして、私もテンションが上がりました。今から思えば、恥ずかしいです。
「じゃ、また会いましょう。お姉ちゃん」
いやだよ。私を捨てないでください。最初から私だけ庭で遊んでいたら大丈夫ですが、ずっと一緒にいてくれる人がいますが、突然離れてしまうなんて、寂しそうですよ。
プレゼントとして、木の葉で編んだかごとコオロギを第二皇子にあげました。仕方がないです、あんなに濡れた目で見られたら「家に持って帰りたい」とは言えません。採集したクローバーも一緒に持って行かれました。実は三つ葉のクローバーの中で、珍しい四つ葉を発見しました。前世の話で四つ葉のクローバーを見つけたのは幸運のしるしです。妹に干し花の標本を作ってお守りにしようと思っていましたが、袖口にわざわざ隠しました。しかし、見つけられませんでした。三つ葉の中に置いて、第二皇子にプレゼントしましたか?残念ですが、四つ葉のクローバーが第二皇子に幸運をもたらすといいですね。
夕食の時間、私わ自分の無邪気な考えに後悔していました。席の間に座っているのは、恩平姫と似た顔をしています。庭の偽物とは違って、それこそ本当の第二皇子です。