21
皇太子さまを怒らせて、私が皇太子妃候補から外されたことは、すぐに皇太子さまに取り上げられるのではないかと思います。
誤解ですが、皇太子さまからは、私わ利益のために皇太子妃候補という身分をまったく大切にしない女だと思われているのではないでしょうか。婚約さえしなければ、皇太子さまにどう思われてもいい。むしろ、母親が無事に出産すると同時に、自分が皇太子妃にならないようにする机会があるとは、小説物語の前提を失ってしまう。それわ良かった。
私は気持ち良く玉子焼きを作り始めた。
卵、塩、砂糖、清水をよく混ぜて少しずつ鍋に入れます。フライパンではないので、仕上げの玉子焼は形はあまりよくないですが、味はいいです。火加減のコントロールに重点を置いて、火加減を十分に小さくして、玉子焼きがゆっくりと凝結するのを待つ。
その時、宮廷から宰相府に連絡があった。
「皇太子さまは来月、宰相府令嬢と結納の儀を行う」
えっ?皇太子さまは、私がもう嫌われていると皇帝様に言っていませんでしたか!どういうこと?
父も母も喜んだ。「赤ちゃんが運んでくれた幸運です」「宰相府に栄光が訪れた」二人とも興奮しすぎて、反論したい空気ではない。
断る方法はありますか?母に薬草を求められた時のように、私は皇帝様と面と向かって語り合えるだろうか。天然痘の退治法と同じ価値があるという情報さえあれば、交換条件として婚約破棄になるかもしれない。
しかし、その情報がどこから来たのか、どのような経路で七歳の子供に知らされたのか、もし王様がそれを思い付いていたら、私に疑いを抱くだろう。
私の推測ではあるが、私が母のために皇帝に薬草を求めた時から、かなり怪しいものであった。
だから、私を皇太子妃にするのか?
夜、父は私を書斎に入れた。
「これからは、皇太子妃として花嫁修業をする必要があります。ですから、家庭教師が一人では足りません。宮廷からは、教えを担当する者が派遣されています。だから、これまでの例の授業に加え、宮廷での授業を受ける時間を調整しなければなりません」
「でも、父、どうして私が突然皇太子妃に選ばれたんですか？将軍府の蕭雨と公爵府の林明月があるんじゃありませんか？それに、私が婚約したことは、何年も後になってから行うべきでしょう」
「答えが知りたい?」
「はい」
「皇帝様最初からあなたを皇太子の妻になりたい。公爵府と将軍府、その後ろの派閥は主和派と主戦派、双方は敵対関係である。どちらの令嬢わ皇太子妃になって、他方が反対している。すでにある将軍府出身の皇後だった。もし次期の皇太子妃も将軍府の人であれわ、将軍大きな力になる。公爵府には、今は定国公が北国の敗戦ため、婚約の対象でもない。なぜ今なのかというと、おそらく戦争が終わったから、皇帝様は定国公を取り込む必要がないと確信して、あなたに決めたのでしょう」
「でも、あれだけの選択肢があるんだから、私じゃなくて、他の人もあるよね……」
「現在宮廷に影響を与えている三勢力：四公爵府の保守派、将軍府の過激派、宰相府の中立派。宮廷には四公爵府と将軍府出身の妃がいました。宰相の私だけが平民の出身なので、皇帝以外は頼りになりません。あなたが皇太子妃になったということは、皇帝が庶民出身の人にして褒めたということです。分かりますか？これが皇帝の意図です。庶民は努力すれば貴族になれるで、信成公のような四公爵の貴族の力が弱まることも可能です」
「しかし、皇帝様はどうして四公爵みたいなの貴族を叩きのめすのでしょう？それが何かのためになるのでしょうか？」
「皇帝様は宮廷の力をバランスよくしたいです。四公爵の権力は大きすぎて、皇権を揺るがすほどになった。将軍府のように四公爵と対立する立場にある新興勢力は、皇帝の激励を得てこそ、貴族の権力を奪うことができる。そのため、皇帝様は四公爵府出身の女性を皇後には立てなかった。皇太子の母親が亡くなっても。これは、皇帝が皇後に執着したからではなく、嬢が皇後になったからといって、四公爵府の者をさらに権力を持たせたくなかったのだ。結局、王権だけが頂点に立つことができます」
父の書斎を出た。結局のところ、私の結婚は自分にコントロールされない。父や皇帝様が熟慮して得た結果です。しかし、今は私にとって最悪です!皇太子さまとの婚約を余儀なくされ、その相手に嫌われてしまった……
婚約の件で、明月ちゃんに送った手紙も返却された。明月ちゃんと知り合って以来、ずっと親友だと思っている。しかし今、なぜこうなったのか？
