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明月ちゃんから、難産の妊婦に特に役立つ薬草があると聞きました。難産状態の妊婦に食べさせて、特別な技法の鍼術に協力すれば、妊婦に体力を回復させて順調に子供を産むことができます。
この薬草は北国の雪山の上に千年以上を生えていますの高麗人参。毎年多くの冒険者がお金のために北国の雪山に入ってこの秘宝を探しているそうです。最後に一部の人が手ぶらで帰ってきました。一部の人は危険な雪山で死んでしまいました。ごく一部の幸運な人だけが千年の高麗人参を見つけて。
千年の高麗人参は地下に生えていますから、そんなに探しにくいです。千年の高麗人参が生長したと記されている場所は、四方が崖になっている。そして、千年の高麗人参は蛇や雪豹などの危険な働物に守られているという説や、千年の高麗人参はすでに妖精になっていたり、近づくと逃げたりするという説もある。
まぁ、千年の高麗人参というものは存在しないかもしれないと思う。適当に高麗人参を探して、千年の高麗人参だと吹聴して、売ったら大金を騙すことができるじゃないですか?
しかし、明月ちゃんは千年の高麗人参は確かに存在して有効で、しかも太い根は絶対に偽られないと言いしています。彼女の祖母、つまり北国の王女殿下は、数十年前に贈り物として千年の高麗人参を三枚持ってこの国に来たのです。
「千年の高麗人参は北国からの国礼として、当時の皇帝様に捧げられました。今までも宮廷にはあの時の国礼が保存されている。今の皇帝様の父は臨終の際、千年の高麗人参1枚を食べた、しばらく元気を取り戻した。定国公·公爵府と同じく四公爵府の一つである信成公·公爵府は、かつて難産の嬢を救うために、千年の高麗人参を手に入れて欲しいと宮中に願い出て、を交換として自分の軍を皇帝に差し出した。そして信成公·公爵府は、嬢を救ってきたものの、このままで軍を失って急速に衰退し、四公爵の中で弱い一族となったのです。」
そうですが?
このお菓子はおいしいですね。
ハリイという植物がひいた粉で作った茶色いお菓子だ。外観はすりガラスのような透明感があり、表面はなめらかで、食感はプリンや杏仁豆腐よりも硬い。何に似ているかというと、寒天のようなお菓子だと思います。そして味は甘さです。ハリイは生でも煮ても食べられる、軽い甘味がありので、甘いものを作るのに適している。
ハリイも高麗人参も地中に埋まっている植物だ。高麗人参はハリイよりまずくなったが、薬用価値はハリイより高かったに違いない。物事には両面がある、ということでしょう。
ぼんやりしている間も、明月ちゃんは喋り続けていた。明月ちゃんよくそんなことを分かているよね。
しかし、北国との戦争は終わったばかりで、明月ちゃんのお父さんは北国で両国の今後の平和を促進するために努力しています。宰相府の人々がいきなり雪山に行って、伝説の千年の高麗人参を探すために北国の領土に入ると、再び戦争の原因になりかねない。また、ここから北国の雪山まで往復するのに数ヶ月はかかるが、これは千年の高麗人参を探す時間を含めてではない。北国へ行って千年の高麗人参を手に入れるなんて、もう間に合わない。
明月ちゃんの言葉のように、千年の高麗人参は皇室にとって軍隊と同じ価値を持っており、公爵様も簡単には手に入れることができません。たとえ父が宰相として皇帝様に信頼されているても、宮廷の貴重品を同等に交換できるほどの資産はないだろう。明月ちゃんの祖母が持ってきた千年の高麗人参は、3枚のうち2枚がすでに使われ、1枚だけが残っていた。こんな貴重な薬を、お母さんにお贈りになるとは、とても思えません。
万難を乗り越えて千年の高麗人参を得たとしても、特別な技法の鍼術を知っている人材をどこから見つけることができるかが問題だ。宰相府のお医者さんも、定国公·公爵府のお医者さんも、これを知っている人はいないです。信成公·公爵府の嬢には、難産を経験した人がいるかもしれない。しかし、宰相府と信成公·公爵府は接点がなく、協力を求めるルートもなかった。
「定国公・公爵府と信成公・公爵府は仲が良ですが?」
「良くも悪くもないよ。信成公·公爵様は四公爵の一人であったが、政治の実権と影響力を失い、名ばかりだった。付き合う必要がないので、ほとんど付き合わない。四公爵が3つしか残っているという噂もあるんですよ」
私は不注意だった。この話になると、明月ちゃんは不安になるのではないでしょうか?同じく四公爵だった明月ちゃんの父が、いつが、信成公·公爵様のように突然に権力を失った、そんなことも可能性があろよね。
「父が北国との交渉に皇帝が不満を感じていたなら、無用と認められただろう。私も、皇太子妃候補の資格を失うかもしれない」
この時代の令嬢は、運命は父と夫の力でしか変えられない、王権の前ではどうすることもできないと改めて感じました。私たちわ、まるで政治結婚のための人形のようなものでしょう。