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陰陽術の使い方  作者: 総督琉
陰陽師編
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第12話 水

 俺はいつの間にか倒れていた。


「朝!」


「合格じゃ。水の試練に移るから速く来い」


 水。それは癒しである。水を使いこなせば傷はたちまち消えるだろう。


 父上は俺の指に火で火傷の跡をつける。小さな火傷だ。


「この傷を1時間で修復出来ればくうせんを生き返らせられる」


 最後の試練が始まる。


「手に力を込め、力を外にも出す感覚だ。やってみろ」


「そんなの火と大差無いじゃん」


「火は殺す力。水は癒す力。それを意識しろ」


 何言ってるか分からないが試してみる。


「水」


 手からモヤモヤした何かが出る感覚だ。

 俺は昔から回復系の術は詳しく知っていた。あの日に母上を失ったから。だから水という術だけはまだ幼かった頃でも使えた。


 俺は指先からモヤモヤした感覚を感じていた。この感覚が水なのだろうか。俺はひたすら出し続ける。疲れたところで出すのをやめる。


 俺は指を見る。


「治っ……てる!」


「たかがその程度で驚くな。これが陰陽師としての普通なのだ」


 これでくうせんが生き返る。

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