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資料10~バサラ族、イエティ/フラウ族、メロウ族、ミノタウロス族

・バサラ族 E.basara

挿絵(By みてみん)


 バサラ族は大陸東方の果てに住んでいる、特殊な血脈を守る一族です。髪の毛と目の色は黒色をしており、肌はラグナ族よりやや濃いです。男性は背が低く少年のようで、勇敢で冒険心に溢れています。女性は一言で説明すると巫女さんです。


 バサラ族はE属という人間属で、R属とは混血できません。H属とは混血可能ですが、その場合はすべてH属になります。


 アスンシオン帝国に住むバサラ族は、ラグナ族連合軍と遊牧騎兵民族ジュンガル族の間で大きな戦争になった時、一部が移住してきたものです。

 帝都などの故郷に似た風土の土地で居留地を作って暮らしています。他にもカウル族がこの時代の移住組になります。


 とても素朴な性格で、商業や交流よりも農業や漁業による生産活動を好みます。また、建物に特徴があり、アスンシオンではレンガ造りの家が基本の文化ですが、バサラ族は木造を好みます。

 バサラ族文化の伝説では、古の強力な怪物を倒し、その力を得て、自らの血脈に封印したと伝えられています。そしてその力は他の種族と交雑すると失われてしまうといわれ、その血脈を保つため彼らは極めて閉鎖的な生活を送っています。

 バサラ族の女性は極めて非戦的で戦う事はありません。


 バサラ族の男性は、倭刀という両手持ちの片刃曲刀を使用します。彼らは近接攻撃の斬撃が強化される特殊能力“修羅”を持っており、剣を持って近接戦闘になればとても効果的に戦うことができます。

 文化的にも倭刀の扱いに習熟した技術を持つ場合が多く、矢の受け流し、斬り込みといった剣技があるようです。

 もちろん近接しなければ意味が無く、さらに彼らは体力や生命力はそれほど優れているというわけではありません。彼らの突撃は被害が大きくなりがちなので注意が必要です。

 バサラ族の女性は “ヴェスタの加護”から得られる“戦処女”に似た別系統の能力“戦巫女”を持っています。


 E属の人間種とR属の人間種は、髪色、肌色、目の色などは違うものの、外見的にはラグナ族とそれほど大きく変わらないにも関わらず、遺伝子的に大きく異なり、お互いは混血することはできません。

 E属系統はR属に比べて環境や疾病に強い傾向があります。また、全体的に器用で俊敏です。

 R属は服の着こなしについては特化していることが多く、華やかで単色系の衣服が似合う場合が多いです。それに比べて、どのE属の種族も特定の民族衣装しか似合わず、単色系の衣装を避ける傾向があります。


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・イエティ/フラウ族 G.frau

挿絵(By みてみん)


 イエティ/フラウ族はアスンシオン帝国のタイミィル地方やプトラナ台地など雪深い山岳地帯に住んでいる種族です。

 男性はイエティ族、女性はフラウ族といい、両者の容貌はかなり違いますが同じ種族です。

 イエティ族は全身が白い体毛に覆われた大熊のような容姿で、手には強靱な爪を生やしています。対してフラウ族は、小柄で真っ白い髪をしており、色白の肌で極めて非力です。しかし、フラウ族は法撃装備無しでも、法撃のような効果の吹雪を生み出すことが出来ます。

 このように同じ種族でありながら性別で容姿が違う事を性的二形といいます。


 イエティ/フラウ族は、寒冷地で原始的な狩猟生活をして暮らす種族ですから、暑さは極めて苦手です。

 農業も商業も苦手で、都会や農村での活動も不得手、料理をするという発想はありません。

 フラウ族は雪の乙女という呼称があるだけあって、冷たく無愛想で無表情ですし、イエティ族はどうみても化け物ですが、この夫婦はとても仲が良い事で知られています。


 フラウ族の真っ白の髪の毛は妖精糸といって特別な素材です。フラウ族はこの糸で編んだ布で着物のような服を作って着ています。

 妖精糸は特別な効果があるので、帝国では大変な高額で取引されています。


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・メロウ族 B.merrow

挿絵(By みてみん)


 メロウ族はアスンシオン帝国の傘下種族の中でもかなり特異な小数種族です。

 かなり濃い青色の髪色をしており、ほとんど場合、髪先で結っています。体格はやや小柄です。

 メロウ族は産まれたときは全て女性です。そして、20歳になった時に一定の条件によって、男性化します。

 種族分類学者は、メロウ族の先祖をB属水棲系種族のマーマン族と指摘し、それが地上化したものだと主張しています。

 このような性転換能力はB属の水棲系人間種には比較的よく見られます。

 男性化しても身長は変わらないので、かなり小柄な種族といえます。また、声は女性のままですが、胸は無くなります。


 メロウ族は色彩感覚に優れ、裁縫や美術が得意です。また声も美しく、遠くまでよく響きます。

 メロウ族は湖や浜辺で暮らしています。彼らは、マーマン族達が持つ“水の電気分解”という水を水素と酸素に分解して呼吸する能力を、訓練すれば得ることが出来ます。これにより、いくらでも水中に潜ることができるのです。

 もっとも、地上化し、ラグナ族との混血も起こっているため、メロウ族の全てがこの能力を持つことが出来るわけではありません。

 また、水圧の影響は受けますので、極端に深く潜るのは難しいようです。


 メロウ族は靴が苦手です。一応、地上化した後はサンダル程度の靴は履きますが、ブーツなどや、靴下は未だに履きません。

 また、料理が極めて苦手です。火を使うという事が慣れていなく、特に飲み物に対する嗜好がほとんどありません。


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・ミノタウロス族 R.minotaur

挿絵(By みてみん)


 ミノタウロス族は、獣のような強靱な体躯を持つ男性だけの種族です。

 牛頭の怪物の名称がついていますが、頭部は牛ではありません。ただ、髭や体毛が極めて濃く野獣の容姿と形容されることは事実でしょう。


 本作の世界では野蛮な男、凶暴な男の代名詞のように扱われます。

 こくな容姿ですがれっきとした人間種で、R属に分類されます。この種族には男性しかおらず、交配にはR属の女性を利用します。もちろん、このような男を自ら好きになる女性は皆無であり、その交配は通常、強引で強制的なものです。


 外見通り、極めて屈強な戦士です。その巨躯と剛腕は恐ろしい打撃力を持っています。

 そして、野蛮な外見に似合わず、意外に知恵も回ります。文化的、技術的な生活をすることはあまりないですが、計略や待ち伏せ、潜伏、人質を取った脅迫なども行い、その邪悪な欲望を満たすために活動することが多いです。


 ミノタウロス族は、アスンシオン帝国では人間と見做されていませんが、タリム共和国では人間として扱われています。

 アスンシオン領内で賊と化して暴れ回るミノタウロスは、たいていタリム共和国での生活に耐えられなり、欲望の赴くまま国境を越えたはぐれ者が多いようです。


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